勝利も歓喜もトロフィーも得られず
神戸戦 0対4 敗戦
リーグ第34節となり、各地で熱い戦いが繰り広げられた。浦和レッズはホーム埼玉スタジアム2002に降格圏内16位のヴィッセル神戸を迎え、今季リーグ最終戦に臨んだ。15時30分、一斉スタート。
今季は優勝チームが名古屋グランパスで早々と決定したため、最終節はAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得争いと残留争いに注目が集まった。神戸は引き分けでも残留の望みは遠く、勝つしかない。
その絶対勝利の姿勢がキックオフと同時にピッチから伝わってきた。少々荒いプレーは目立つが、体をぶつけ、ボールを奪い、一直線でゴールを目指す。セカンドボールに対しても集中して対応し、シュートにつなげた。一方の浦和、序盤こそ冷静に対応しマイボールにすると一気に神戸陣内を攻め、右の高橋峻希からのクロスボールから何度か好機を作ったが、得点につなげることができなかった。
迎えた31分、神戸が再三狙っていた浦和ディフェンダーの裏をつき、FW吉田孝行が抜け出してゴールキーパーの動きを見てシュート。神戸が先制点を奪った。他会場も動き、京都サンガF.C.対FC東京の一戦は34分に京都が先制し、先制した神戸の逆転残留が見えてきた。
ハーフタイム。「もう1点取りにいけ!」と言って送り出された神戸イレブン。その言葉が現実のものとなる。52分、直前のプレーがPKの判定となり、先制点を決めたFW吉田がキッカーを務め、シュートを流しこんだ。神戸、0対2。PK直前にフィンケ監督はセンターバックで起用された濱田水輝を下げ、堀之内聖を投入している。
緊張の糸が切れたのか、59分には自陣での攻防でパスを通されると、MF朴康造に追加点を奪われ、0対3と予想もしない展開となった。70分、ボランチの細貝萌が下がり、鈴木啓太が投入された。その後は神戸ベンチも動き、試合は残り5分。
87分、フィンケ監督は最後のカードとしてポンテを下げ、原口元気を投入した。しかし3点差となり、ゴール前を人数かけて守る神戸を前に浦和はパスをつなぐこともできず、ロスタイムへ。ロスタイムは4分。手元の時計で3分を経過した93分、神戸がさらに小川慶治朗が決めて0対4。
そして最後のプレーが終わり、笛が鳴った。その瞬間、浦和のJ1リーグ最終節の敗戦が決まり、東京が0対2で敗れたため、0対4で勝利した神戸がJ1残留を決め、東京が来季J2降格となった。神戸戦はこの後、最終節セレモニーへと移る。
スタンドでは横断幕が。「フロント、柱谷GMの無能さには呆れるばかり。監督を切ってそれでOKか? 今やるべき事は来期への覚悟を明確に示す事。それを怠ればサポーターに見放されるぞ」と言葉がつづられていた。