得点力不足の是正へ
リーグ中断前、フィンケ監督の頭を悩ませていたのは得点力不足であった。直近の公式戦5試合を振り返ると、1勝2敗2引き分けで得点はわずかに3。チャンスは作るが、最後の最後の一押しが足りない試合が続いた。指揮官は当初、「入らないのは運の悪さもある。それもサッカーのうち」と余裕の構えだったが、こうした状況が長く続き、さすがに堪忍袋の緒が切れたようだ。
得点力不足の是正。これがオーストリア合宿での一つのテーマとなった。指揮官はより多くのシュートチャンス、より多くのゴールを取れるようにと、プレーの精度を高める練習を重点的に実施。そして、フォーメーションにも手を加えた。 4-3-3の布陣である。
きょうのミニゲームでは、前線にエジミウソン・田中達也・ポンテの3人を配置。2列目に柏木陽介・山田直輝、アンカーの位置に細貝萌を置いた逆トライアングルの中盤が構成された。“運動量豊富にボールを追いかける”山田直輝と“自由自在にボールをさばく”柏木陽介、そして“どっしりと構えて守備に徹する”細貝萌というトリオである。柏木・山田直の2人から前線にパスが供給されるようになれば、多くのチャンスとゴールが生まれるはずだ。考えるだけでもワクワクしてくる。
このシステムについて柏木は「特別な決まりは無い。(3人が)流動的に出たり入ったりしながらプレーしたい」と話し、山田直輝は「やることはほとんど変わりない。ただチャンスが10回あって、だめなら、15回、チャンスを作れるようにしたい。 4点、5点も入らなくてもいいが、2点は取りたい。2点取れば、中断前のサッカーをすれば、点はとられないはず」と自信を見せている。
この超・攻撃的システムのお披露目が、あすのザスパ草津戦となりそうだ。柏木陽介・山田直輝・細貝萌。浦和の中心はもちろんのこと、将来の日本代表でも中心となりうる3人の連係を見て欲しい。