エンゲルスからのアドバイス
誰の人生にも必ず迫られる決断。その時、正しい決断した上に、しっかりとした結果を残せることが一流選手の証なのかもしれない。それが、かつて浦和レッズに所属し、現在、日本代表メンバーとしてワールドカップを戦っている長谷部誠だ。
長谷部の海外挑戦が伝えられた頃、現在、所属するドイツのVfLヴォルフスブルク、そしてイタリア・セリエAの某クラブからそれぞれオファーがあった。どちらも中堅チームだ。これから強くなるクラブ。その主力になれば、大きなステップアップになる。イタリアか、ドイツか。悩む長谷部にドイツ行きをアドバイスしたのがゲルト・エンゲルスコーチだった。
長谷部の持つプレースタイルを考えれば「選択するのはドイツだ」と判断。長谷部も熟慮に熟慮を重ね、ドイツ行きを決めた。長谷部は日に3部練習という厳しい練習環境のなかでレギュラーとなり、リーグ優勝も経験。一方、オファーが届いていたもう一つのチームは2部降格が決まった。多くの人の助言に耳を傾けながら、自ら決断し、結果を残す。これはそうできるようでなかなかできないことである。