ホーム最終節、白星飾れず
フォルカー・フィンケ監督と歩んだ2009シーズンはリーグ最終節を迎え、ホーム埼玉スタジアム2002に戻った浦和レッズは3連覇を狙う鹿島アントラーズと対戦した。フィンケ監督はこの大事な一戦を前に、先発の顔ぶれを変えた。
平川忠亮を左に置き、右サイドバックには最古参の山田暢久を起用した。前線では今季の顔となった“若武者”山田直輝と原口元気が名を連ね、エジミウソンと田中達也を支えた。センターバックは坪井慶介と来季の動向が注目される田中マルクス闘莉王。ポンテ、高原直泰はベンチスタートとなった。
最終節は、前半から鹿島の試合巧者ぶりが感じられ、浦和は苦戦する。浦和は中盤でのパスカットから一気にゴール前へ攻める形が繰り返されたが、中央ではしっかりと人にマークがついていて、得点チャンスにつなげる事ができなかった。浦和は、主に右の山田暢から攻撃を組み立てていた。一方、鹿島はビッグチャンスを何度か作るも、浦和GK山岸範宏のファインセーブや左ポスト、シュートミスでモノにする事はできなかった。
ハーフタイムに逆転優勝を狙う川崎フロンターレが、来季J2降格が決定した柏レイソルを相手に、前半だけで3対0とリードを奪っているという情報が入った。おそらく目の前の試合に集中している両チームの選手の耳にはこの情報は入っていないだろうが、スタンドの応援でその様子は伝わってきた。
0対0で迎えた後半、浦和ベンチが先に動いた。しかし、ポンテ投入の直前に均衡は破れる。66分、右からのクロスボールに中央で興梠慎三が体を投げ出す。ヘディングシュートはゴールネットを揺らした。67分、フィンケ監督は予定通りに山田直を下げ、ポンテを投入した。鹿島も68分に本山雅志からダニーロを投入し、中盤を固める。浦和は70分には原口に代え高原直泰、75分には田中達也に代えエスクデロセルヒオを投入し攻撃陣を代えた。
フィンケ監督はベンチ前を右に左に動き、落ち着きがない様子だった。81分にはペナルティエリア内で闘莉王が渾身のヘディングシュートを放つも、鹿島GK曽ヶ端の正面だった。時折、スタンドからは選手たちを鼓舞するように『We Are REDS!』のコールがかかっていた。
後半ロスタイムは3分。浦和はセットプレーを中心に怒涛の攻撃を見せるがシュートミスもあり、追いつく事ができなかった。年間通じての戦い方、地力の違いが感じられてしまう試合。0対1、敗戦。そして鹿島は迫る川崎をふりきり、3連覇を達成した。浦和の選手たちは、いや、クラブはこの結果を、この目の前で起こっている光景を絶対に忘れてはいけない。浦和は16勝14敗4分けで、勝ち点52で2009シーズンの幕を閉じた。