試合を支配するも…
公式戦8連敗から、モンテディオ山形戦、川崎フロンターレ戦と連勝した浦和レッズはホーム埼玉スタジアム2002に戻り、J1リーグ第27節横浜F・マリノス戦に臨んだ。対戦相手の横浜FMはここまで勝ち点34で12位と低迷しているが、前節は首位の鹿島アントラーズに勝利するなど危険なチームだ。浦和は横浜FMのスピードある攻撃に警戒しつつ、3連勝を狙った。
浦和の先発の顔ぶれ、ポジションは川崎戦と変わらない。梅崎は埼スタで初先発となり、気合いが入る。横浜FMは狩野健太が第24節ジェフ千葉戦以来の先発出場となった。
出ばなをくじかれた。開始3分、横浜FMの右CKからの攻撃。キッカー狩野があげたボールにニアサイドで長身FW渡邉千真がつぶれ、流れたところを日本代表DF中澤佑二がつめて先制点を奪った。だが、リードされたものの、浦和に慌てる様子は見られなかった。前節同様に前線からの守備、中央でのブロックが効き、ボールを奪ってからも丁寧に攻撃を組み立てていった。
試合前日は2組に分かれてセンタリングからのシュート練習を入念に行っていたが、9分には右サイドバックの山田暢久が25メートルほど独走で駆け上がり、中央に位置していた原口元気へパス。原口のシュートは威力がなく、GKの正面へ入ったが、サイド攻撃からの得点を予感させる形だった。
セットプレーではポンテと狩野のキッカー対決もあり、見応えがあった。
試合は迎えた15分、中央ポンテから右の山田暢へボールが渡り、山田暢のセンタリングにゴール前へ斜めに走りこんだエジミウソンが頭で合わせ、リーグ戦では7月11日(土)サンフレッチェ広島戦以来のゴールを決めて同点とした。その後も浦和は高い位置でのパスカットから素早く攻撃につなげ、追加点を狙った。
しかし、前半ロスタイムに試合は動く。ペナルティエリア内に走りこんだ河合竜二に対しボランチのキャプテン鈴木啓太が対応したが、啓太が引っ張られたかに見えた瞬間、長谷川アーリアジャスールにボールを奪われ、中央の渡邉にボールが渡り、ゴールが決まった。抗議をしたもの判定は変わらず、ゴールが記録された。
1対2で始まった後半は、浦和が攻め、横浜FMはカウンターで反撃に出る図式となった。マイボール時の守備意識が試合のカギを握る。57分、横浜FMのカウンター攻撃にGK山岸範宏が素早く反応し、コーナーキックへ逃れる。59分には浦和の攻撃、原口からパスを受けた啓太がシュートを放つもボールはGK榎本哲也の懐に入ってしまった。大事な時間帯、互いにチャンスを決めきれなかった。
浦和ベンチは64分に啓太、梅崎を下げ、田中達也と山田直輝を同時投入。73分にはポンテを下げ、高原直泰を入れた。横浜FMもDFを中心に3人の交代枠を全て使った。
流れから、セットプレーから、ロスタイム5分が経過するまで、浦和は同点とする1点を狙いにいった。しかし、横浜FMの強固な守備ブロックを崩すことができずネットを揺らす事ができないまま、1対2で敗戦した。浦和の勝ち点は40のままで、順位も9位と変わらず。3連勝とはならなかった。次節は10月3日(土)、再びホーム埼スタでジェフ千葉を迎えての一戦を行う。