ゴール決まるも惨敗・・・
前節までに公式戦5試合連続で完封負けと不甲斐ない結果を残した浦和レッズはホームの埼玉スタジアム2002に戻り、J1リーグ第22節・柏レイソル戦を迎えた。平日19時30分キックオフという悪条件も重なってか、スタンドを埋めたサポーターの数は38740人と空席が目立つ。内容だけではなく、この1ヶ月間、勝利から遠ざかっている事は少なからず集客に影響を与えているだろう。
厳しい台所事情も変わらず。坪井慶介と鈴木啓太が揃って累積警告のため出場停止。中盤では豊富な運動量を誇る山田直輝が前節のガンバ大阪戦で左足首を捻挫し、離脱している。彼らだけではない。先発メンバーに名を連ねた選手の中でも、攻撃の鍵を握るポンテは右足首に痛みを抱えたままと本調子ではない。さらに最終ラインの田中マルクス闘莉王は腹直筋の肉離れから復帰を果たしたばかり。満身創痍の状態だが、それでも闘莉王は「チームの勝利に貢献したい。試合に出たい」と強い闘争心をもって柏戦のピッチに立っていた。
勝ちたい気持ちは誰もが同じ。キャプテンマークを巻き、坪井に代わって最終ラインに入った阿部勇樹からは高い集中力が見られた。今季途中出場での起用が多い堀之内聖はボランチとして出場。5月20日(水)、九州石油ドームで行われたカップ予選・大分トリニータ戦以来の先発にモチベーションが上がった。
今節の相手は17位で降格圏内にいる柏レイソル。ネルシーニョ新体制になってから初めてとなる対戦は19時33分、キックオフの笛が鳴った。
試合は序盤から浦和が柏ゴールに近いところでプレーするが、なかなかシュートが枠をとらえず、ゼロゲームは続いた。試合が動いたのは23分、浦和は最終ラインの裏をつかれ、柏MF大津祐樹に先制点を奪われた。その3分後、26分には左CKの流れからキッカーを務めた柏FWポポに強烈なミドルシュートをたたきこまれ、早くも0対2と厳しい展開となった。
浦和はポンテ、原口元気が緩急のある攻撃の起点になるが、あと1歩が足りない。しかし、38分にはポンテの右CKを闘莉王が頭で合わせ、待望のゴールが生まれた。7月15日(水)、ヤマザキナビスコカップ準々決勝・清水エスパルス戦の第1戦で60分にエジミウソンがネットを揺らしてから518分という時間が経過した。意地の1発に、闘莉王は右拳を空へ力強く突き上げた。
だが、まだ1対2と試合は劣勢だ。ハーフタイムで、浦和は右サイドバックの山田暢久を下げ、梅崎司を投入。左サイドバックに位置していた平川忠亮が右へ入り、ボランチの細貝萌が左へ。さらにポンテがボランチとして後方から攻撃を組み立てる事になり、梅崎は中盤の右に位置する事になった。
一方、柏も68分にポポを下げてフランサを投入する策に出た。浦和はさらにエスクデロを投入して攻撃の活性化を図ったが、フランサの個人技が試合の流れを変えた。一度は浦和に傾きかけた流れを、フランサは巧みなボールコントロールから浦和守備陣を翻ろうし、リズムをつかむ。74分、右からパスを受けたフランサはペナルティエリアの外からシュート。数々ピンチを救ったGK都築龍太が反応するも、ボールはゴールマウスへと吸い込まれた。スコアは1対3と浦和はさらに追い込まれる。85分にはバラバラになった守備ラインの間から柏MF大津が今日2得点目を決め、1対4と差をつけられた。
浦和は今季初の4失点で惨敗。ノーゴールという長いトンネルから抜け出したまでは良かったが、試合立ち上がりからのゲームコントロールを見ていると、勝ち方や我慢強さを忘れてしまったようだ。リーグ戦はこれで5連敗。この暗闇に光が差す日はいつになるのか。