準々決勝で敗退……
清水エスパルスとのヤマザキナビスコカップ準々決勝・第2戦。19時の試合開始時刻には昼間の蒸し暑さが落ち着き、アウェー・アウトソーシングスタジアム日本平には涼しい風が吹いてきた。この試合を制したチームが次のステージへと進む。11月の決勝・国立の舞台を目指した戦いが幕をあけた。
ホーム埼玉スタジアム2002で行われた第1戦、浦和は2対1で先勝したが、その後のリーグ戦で2連敗を喫し、逆風の真っ只中にいた。腹直筋肉離れの田中マルクス闘莉王が今日の試合も欠場。左サイドバックで起用されていた高橋峻希も両脚の内転筋に強い張りが残り、欠場となった。厳しい台所事情を受け、フォルカー・フィンケ監督は山田直輝を先発出場、前節のリーグ戦で再び右足首を痛めたポンテをベンチへ置く策に出た。
試合は思わぬ形でスタートする。開始40秒過ぎ、清水MF枝村匠馬からのセンタリングにペナルティエリア内でヨンセンが合わせる。そのボールはカバーに入っていた阿部勇樹に当たり、ゴールネットへと吸い込まれた。前半0分、オウンゴールで清水が先制した。
出鼻をくじかれた浦和は猛攻に出るも、フィールドプレーヤー10名がなかなか同じ絵を描く事ができない。浦和はエジミウソンを1トップ気味とし、2列目に山田直、高原直泰、原口元気が構え、ボランチの位置からは鈴木啓太と細貝萌が絡むが、シュートを打つ形にならない。高原の必死のキープも、サポートの数が足りずに前を向く事ができなかった。
好機は15分、鈴木のヒールパスから始まったゴール前での細かいパスまわしから原口がシュート。これは惜しくも枠を外れる。37分には原口がゴール正面でFKを獲得する。1人、ボールの前に立ったのはオウンゴールに絡んだ阿部だった。平日のナイターゲームにも関わらず、ゴール裏のスタンドを真っ赤に染めた浦和サポーターからも『阿部勇樹』コールが起こった。しかし、阿部が蹴ったボールは壁に当たり、枠の外へ。左CKは高原直泰がキッカーを務めたが、味方選手がニアサイドでつぶされ、枠をとらえる事はできなかった。
前半44分、左からのセンタリングに中央で清水FW岡崎慎司が頭で合わせ、2失点目を奪われ、0対2と清水リードでハーフタイムに入った。
「何があっても、あと1点」とゲキを飛ばされ、後半のピッチに戻ってきた選手たち。鈴木啓太に代わってポンテが、永田拓也に代わり三都主アレサンドロが起用された。ボランチは細貝1人の形になった。負けられない浦和は攻撃に人数をかけた。円陣ではポンテが拳を見せ、士気を高めた。
左の三都主からセンタリングが増え、中央でもポンテが果敢に縦パスを送り、前線を動かした。だが、迎えた62分、清水はワンチャンスをモノにする。セットプレーからヘディングでおとされたボールを清水DF青山直晃が合わせ、追加点を奪い、さらにリードを広げた。
清水はすかさず岡崎、枝村を下げ、FW原一樹、MF山本真希を投入。浦和も最後のカードとして山田暢を下げ、西澤代志也を投入したが、最後まで清水の堅い守備を崩す事はできなかった。
浦和は第2戦を0対3でおとし、ヤマザキナビスコカップ2009は準々決勝で敗退となった。カップ戦のタイトルを失った浦和。と同時に、公式戦3連敗がチームに重くのしかかる。次の試合の対戦相手は、今、目の前にいる清水エスパルスだ。