エジ決勝弾!攻守に高い集中力
朝から降り続く雨は止む気配を見せるどころか時間が経つにつれ強さを増した。風もあり、スタジアム上空の雲が勢いよく流れていく。加えて冬に逆戻りしたかのような寒さが選手を襲い、連戦の1試合目としては厳しい試合環境となった。
16時3分キックオフ、J1リーグ第7節ジェフユナイテッド千葉戦がアウェーのフクダ電子アリーナで開催された。スリッピーなピッチコンディションに足を滑らせる選手が続出。パススピードも上がってミスが連発した。90分間、一瞬たりとも気を抜く事ができないスピーディーな攻防が展開された。
浦和は細かいパスのつなぎで、千葉はロングボールで前半から攻撃を組み立てる。両チームの意図が十分に伝わる内容だ。だが、前半は互いにゴール付近までボールを運ぶも決定機と呼べるものは少なかった。
攻撃の裏には必ず守備がある。守備陣の高い集中力が光る好ゲームになった。中でも浦和の坪井慶介は快足を活かし被カウンター攻撃に素早く対処。ペナルティエリア内でのピンチを防ぎ、GK都築龍太と力強く握手をかわす場面があった。
0対0でハーフタイムを迎えた両チーム。浦和のフォルカー・フィンケ監督は「もっとシンプルにプレーをしてチャンスを作り出そう」と声をかけ、千葉のアレックス・ミラー監督は「失点を防ぐためではなく、得点をあげるためにプレーしろ」と選手に伝え、それぞれピッチへ送り出した。
指揮官の言葉を受け、後半は試合を決める1点を奪うために開始と同時に両チームが激しくぶつかった。気迫とプレーの質ともに相手を上回ったのは浦和だった。58分、前節の京都サンガF.C.戦で筋肉系の負傷があり今節の出場が危ぶまれていた山田直輝からのパスにエジミウソンが合わせ、待望の先制点がもたらされた。
先制後も浦和は攻撃の意識を緩めない。FKによるピンチはあったが、70分にはポンテ、72分には山田直の積極的な飛び出しで追加点を狙った。76分には前半から豊富な運動量とゴール前での鋭いドリブルでチャンスを作った原口元気をベンチへ下げ、元気とひと味違うドリブルが魅力のエスクデロが投入された。86分にはポンテから高原直泰に交代した。89分には山田直を下げ、堀之内聖を入れた。ゴールを決めたエジミウソンはフル出場。最後まで前線からの守備を怠らず、攻撃では次のチャンスを待った。
そして、雨中のフクアリに浦和勝利を告げる試合終了の笛が鳴った。58分のエジミウソンのゴールが決勝点となり、浦和は1対0で厳しい試合をものにした。攻守にわたる高い集中力で得た勝ち点3は連戦に臨む浦和に勢いと自信を与えてくれる。