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鹿島戦=試合ダイジェスト

3月7日(土)、17年目のJリーグが開幕した。昨季、屈辱の1年を味わった浦和レッズはレッズスタイルの構築を目指し、フォルカー・フィンケ新監督の指揮のもと、2ヶ月にわたる準備期間を経て、アウェーの地でサポーターと共に長い旅を出発させた。

カシマスタジアムに乗り込み、昨季王者の鹿島アントラーズに挑む浦和レッズをサポーターたちは視覚で鼓舞するようにチームカラーの赤、白、黒3色のベストを着用してサポートした。そして90分間、たとえチームが点差を広げられても、最後まで声を出し続けた。

今季、浦和レッズは4バックで臨む。右サイドバックには細貝萌が入り、左は平川忠亮となった。2トップは高原直泰と田中達也、左の前めの位置には現役高校生、ユース出身の原口元気がピッチに立った。

1点ビハインドで折り返したハーフタイムにフィンケ監督は選手にこう告げたという。「トレーニングでやってきた事をしっかりやっていこう」。フィンケ監督にとって大事なポイントだった。

前半はまさにトレーニングでの成果を見せた戦いだった。1月12日の始動から、フィンケ監督は『コンビネーションサッカー』を目指し、体力面から強化した。そして指宿合宿では"リアクションサッカーからの脱却"をはかり、選手に自分たちが主導権を握って試合を展開するための戦術をたたきこんだ。そこには前線の4人の流動的なプレーに象徴されるように自由もあり、練習試合では組織と個をミックスした形が見えてきていた。

前半立ち上がりから浦和レッズがボールを支配する。右の細貝、左の平川も果敢に攻め上がり、開始1分には右サイド攻撃からシュートまでつなげた。新人の原口も3分にはペナルティエリア内に鋭いドリブルで進入し、スタンドを沸かせた。達也も自ら持ち込むだけではなく、周りを使いながら、ゴールを狙った。また、守備でも運動量を活かし、チームを救う場面があった。

しかし、対する鹿島アントラーズは3連覇を狙うチームだけある。浦和レッズを完全に分析し、浦和レッズが苦手とする長いボールを放り込まれての被カウンター攻撃を狙い続けた。前線のマルキーニョスはやはり脅威で、簡単に浦和レッズ守備陣の裏をつく。そして、試合は動いた。

前半22分、鹿島アントラーズ先制。直前のシーンは浦和レッズによるゴール左中央からのフリーキックだった。キッカーはポンテ。ポンテが放ったシュートはGKにわたり、そこから一気に攻めに転じられ、右に流れたマルキーニョスからゴール正面に走りこんだ野沢拓也とつながれ、得点となった。被カウンター攻撃からの失点は続く。51分、マルキーニョスによる追加点。覚悟の上とはいえ、未成熟な部分が露呈した。

ベンチのフィンケ監督は57分に2枚同時投入。平川、原口を下げ、山田暢久、エジミウソンを入れた。また、75分には高原を下げ、エスクデロを起用。リスクを負いながらも、一矢報いるチャンスを待った。だが、序盤で見せた勢いに乗った攻撃を継続する事はできず、0対2のまま、試合終了。

この長い旅は黒星スタートとなった。それでも集まった浦和レッズサポーターからは大きな拍手と『浦和レッズコール』が沸き起こった。次節、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアム2002に戻り、赤いユニフォームでピッチに立つ。この敗戦から選手は何を学ぶか。そこが大事である。明日からの1週間、そしてFC東京戦に注目したい。

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