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[REDSインタビュー]聞き上手のドリブラー、大久保智明のこれまでとこれから

「REDSインタビュー」は、トップチームやレディースの選手、監督、スタッフ、関係者などのインタビューを掲載するコーナー。今回はトップチームから、ルーキーMF大久保智明選手にビデオ通話アプリ「Zoom」を使い、インタビューを行った。


(佐藤亮太)



RP:東京オリンピック開催で一時中断となったリーグ戦が再開されてから、公式戦11試合中、9試合に出場。今季リーグ戦では9試合に出場していますが、今、楽しいのではないでしょうか?

大久保:毎日の練習を含めて試合に関われていることは嬉しいです。だからこそ、楽しく練習することが出来ています。もちろん、試合に出ていない時も練習は楽しかったですが、より楽しさを感じます。

RP:試合に出る楽しみとともに、一方で大変さ、難しさはありますか?

大久保:試合の疲労感をあまり考えずに練習していました。自主練習にしても、しっかりとメリハリをつけて行うとか…、難しさというよりも、やることが明確になってきました。

RP:「明確になった」というと?

大久保:試合に出ていない時期であると、プレーやキレ、コンディションの良し悪しが分かりました。今の状況であると、何試合も出場させてもらっているなかで、「試合前日にはこうした方が自分の身体は動きやすくなるな」「こうすると動けなくなるな」など、1試合ずつ、少しずつですが、変えながら、それが何となく掴めてきています。

RP:リカルド・ロドリゲス監督を大久保選手はどのように見ているのでしょうか?

大久保:監督である前に人として関わりやすく、すべての選手とコミュニケーションを図る監督です。雰囲気を良くしてくれる監督でありますし、モチベーターというか…、意欲的に取り組めているので良い印象です。

RP:主だったコミュニケーションとは?

大久保:「オフ、どうだった?」「今、疲れている?」など、本当に気さくに話しかけてくれて、プライベートのことや現在の自分のことについても聞いてくれます。とても親しみやすいです。

RP:ロドリゲス監督は普段の会話も含めて選手をよく見ているし、選手としては見られているなと感じますか?

大久保:そうですね。練習態度やパフォーマンスを重視してくれる監督なので、だからこそ出場のチャンスをもらっているように思います。サッカー面、そして私生活でも見てくれている監督だなと思います。

RP:チャンスをもらった上で、ひとつの結果を出せたのが、リーグ第28節の横浜FC戦(9月11日)でした。J初ゴール。改めて、あのゴールをどのように振り返りますか?

大久保:ホッとしたというか、とても大きい得点でしたが、“ごっつあんゴール”でした。相手GKがいないところにボールがこぼれてきましたが、GK塩田仁史選手が、(あのような場面でボールがこぼれてくるのは当たり前ではなく)「こぼれてこない選手にはボールは全くこぼれてこない。だから良かったね」と話してくれました。

それを聞いて、報われたというか…、試合に出られない時期を含めてゴールにつながったことが良かったですし、こうしたプレーを続けていきたいです。

RP:先ほどの「こぼれてこない選手には、ボールは全くこぼれてこない」という言葉ですが、FWの選手の言葉なら分かりますが、GKの塩田選手から出たというのは意外ですね。

大久保:塩田選手は、今年で40歳。経験豊富な選手なので、これまでいろいろな選手を見てきたと思います。シュート練習では「みんなこうシュートを打っているから、もっとこうした練習をした方が良い」「この場面ではこう打った方が良い」「こうしないと実戦的じゃない」などの良いアドバイスをもらえます。

それらを踏まえて、塩田選手が「こぼれてこない選手には、ボールは全くこぼれてこない」と言ってくれて…。簡単なゴールだからこそ、価値のあるゴールだったと思います。

RP:大久保選手のプレーを見ていますと、これまで加入した浦和の選手とはちょっと違うのだけれども、どこかで見たことがある。そんな既視感があったのです。そこで大久保選手のこれまでをさかのぼると、ヴェルディの下部組織出身であることで、私のなかで合点がいきました。このヴェルディの下部組織ではどのようなことを学び、何を身につけましたか?
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