「REDSインタビュー」は、トップチームやレディースの選手、監督、スタッフ、関係者などのインタビューを掲載するコーナー。今回は三菱重工浦和レッズレディースユースからトップチームへ昇格した期待のルーキー・島田芽依にインタビューを行い、今シーズン成し遂げたい3つの目標や意気込みなどを聞いた。
島田:ユース時代からトップチームに参加して練習することはあったのですが、ユースの選手として参加することと、昇格をしてトップチームの選手として練習することは全然違うと思っています。実際、チームに入ると、周りの先輩方は気を配って声をかけてくれています。充実した日々を送ることができています。
RP:どのような形でトップチームへの報告を受けたのですか?
島田:直接、言われました。すごく嬉しかったです!
RP:やはり、一番喜んでくれたのはご家族の方でしたか?
島田:最初に「良かったね」と。その後に「ここがゴールではないよね。まずは楽しんでね」と言われました。
RP:今シーズンからWEリーグがスタートします。WEリーガーになった実感、プロとして戦っていくということに対しては?
島田:プレシーズンマッチを2試合、消化しました。正直に言えば、まだWEリーグへの実感はわいていませんが、トップチームで2試合出場することができたことで、これからどんどんとWEリーグの試合に絡んでいきたいと思いました。また、試合に出場したことで、責任感が出てきたと思っていますし、自分たちが楽しんでプレーすることを見てもらうことで、「サッカーをやりたい」「上手くなりたい」「楽しんでプレーをしたい」という人が増えていけばいいと感じています。
RP:プロとして生活の変化はありますか?またプロとしての心構えのようなものが芽生えた感じはありますか?
島田:練習時間が夕方から午前になったことですね。午後に時間が空くので、その時間の使い方が変わったと思っています。自分の身体について考える時間が増えました。栄養士の資格を取ってみたいと考えていて、その資格を取り、自分の食事をしっかりと管理したいと思っていて、勉強を始めているところです。
RP:先ほどの会話中にもありましたが、島田選手はプレシーズンマッチをどう生かしていこうと考えていますか?
島田:昨シーズンはユースチームに所属していたので、今は公式戦に出場し、慣れることが一番だと思っていて、試合に絡むメンバーとどのように合わせていくか。WEリーグにむけて自分のプレーを理解してもらい、味方選手のプレーに合わせたりなどしていきたいと思っています。
RP:直近のノジマステラ神奈川相模原戦では70分からの途中出場となりましたが、結果だけ見るとシュートを4本打ちました。この試合を振り返ってもらってよろしいですか?
島田:マイナビ仙台レディース戦でも同じような時間帯からピッチに立ちましたが、その時のシュート数は1本でした。ノジマ戦で4本打てたことが自信にもつながっています。安藤(梢)選手と2トップを組んだのですが、ずっと声をかけてくれていたので、とてもプレーしやすかったです。そのおかげでシュート数が増えたと感じています。
RP:その部分を具体的に教えてもらっていいですか?
島田:プレー面で引っ張ってくれた部分やプレーが合うような声かけだったり、他の選手にも気を使える選手だと実感をしました。
RP:やはり出場したからには結果が欲しかったですかね。特に79分に打ったシュートは本当に惜しかったという印象です。
島田:蹴った瞬間に「これは入った」と思ったのですが、ポストだったので悔しかったですね(苦笑)。
RP:途中出場することで、どうやって攻撃の幅を広げていきたいと考えていますか?
島田:途中からフレッシュな選手が入ることで勢いを増やせればと思っていて、どの状況で試合に入っても、得点を決めるところにこだわって試合に挑みたいと思っています。
RP:島田選手の得意なシュートパターンはありますか?
島田:裏に抜け出して決めることを得意としています。前線でのポストプレーについては中学生の頃から「おさめて時間を作れ」と言われてきました。当時は裏に抜け出すことを意識していなかったのですが、おさめるだけではなく、抜け出して決めきれる選手になりたいと考えはじめた時に、ボールを受けられなくても動き出すことを意識してきました。あまり得意ではなかったのですが、抜け出すプレーを意識しはじめてから、それができるようになりました。
RP:個人としては、1トップよりも2トップの方がやりやすいのですか?
島田:どちらがやりやすいとかはありません。2トップであればもう1枚のFWと、どうやって崩していくかを考えたりすることが楽しい部分です。1トップであれば、自分のスペースが広くなるので、そこをどう使うかを常に考えてプレーしています。
RP:練習中や紅白戦の中で、先輩たちから何を学び、どんなプレーを盗もうとしていますか?
島田:菅澤(優衣香)選手の前線でのキープ力だったり、確実に決めるところだったりを盗もうと思っています(笑)。対戦相手のレベルが上がるにつれて、自分はディフェンスとの駆け引きがまだ不十分なところがあり、インターセプトをされてしまいます。菅澤選手がしっかりとおさめて時間を作るところなど、中学生の頃から目にしてきたので、憧れている部分です。身近でプレーを見ることができるので、どんどんと学んでいきたいところです。
RP:ちなみに安藤選手や他のFW選手からどんな部分を学びたいですか?
島田:安藤選手から吸収したいのは、プレー面で言うと、一瞬のスピードで相手を置き去りにする部分です。プレー面以外では周りの選手に気を使えること、それぐらいの余裕を持てるような選手になりたいと思います。
RP:サッカーをやり始めた頃からFWでプレーをしていたのですか?
島田:最初は中盤でしたが、中学1年の時にジュニアユースに入り、そこからFWでプレーをしています。
RP:9月のWEリーグ開幕に向けて準備を続けていくと思いますが、島田選手から見る、チームの強みやポテンシャルについてはどう感じていますか?
島田:ボールを保持しながら仕掛けて決めきるスタイルが強みだと思っています。自分がその中に入っても、しっかりと合わせていきたいと思っています。
RP:楠瀬直木監督からはどんなことを求められ、どんなアドバイスを受けていますか?
島田:まずは菅澤選手のように前線で時間を作ること、そしてゴールに向かう姿勢は求められていると思っていて、まだ習得できていない部分でもありますが、「試合を決められる選手になれ!」と言われているので、そこは特に意識をしています。
RP:ユースから昇格した高橋はな選手や南萌華選手に対して、憧れはありましたか?
島田:憧れでした。中学生の頃から両選手と一緒にプレーする機会があり、2人がトップチームに昇格した時から、自分も活躍をしたいと強く思っていました。
RP:またユースから同学年の選手が昇格を果たしています。それぞれポジションは異なると思うのですが、刺激は受けていますか?
島田:まず一緒に昇格できたことを嬉しく思っています。ポジションは別ですが、お互いが練習の中で良いプレーをしたら「自分も頑張らないと」と思うことも多く、試合にどんどん絡めるように、そしてお互いに高められるよう頑張っていきたですね。
RP:島田選手は先輩にも可愛がってもらえるキャラクターですね。
島田:コミュニケーションを図ることを意識しています(笑)。
RP:イジる方ですか、イジられる方ですか?
島田:イジられる方です。よくクチがあいているので「クチがあいてるよ」とイジられます(笑)。
RP:例えば、浦和駒場スタジアムに来たら、「私のこんなプレーを見て欲しい」などサポーターにアピールをしたい点があれば教えてください。
島田:近い距離だけではなく、遠目でもシュートを狙っていくところ、力強いシュートを意識しているので注目してもらいたいですね。
RP:では、レッズプレス!!のユーザーにむけて、今シーズンに達成したい目標3カ条をお願いします。
島田:?5得点を取りたいですね ?1試合でも多く試合に出場すること ?栄養士の資格を取ることですかね(笑)。
RP:最後に今シーズンにむけての意気込みを教えてください。
島田:FWとして得点を取れるように日ごろの練習から取り組みたいです。シュートだけではなく、試合ではチームの流れを作ること、途中出場してもしっかりプレーできるようにしたいです。
RP:今日はお忙しい中、ありがとうございました。
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