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REDSインタビュー

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インタビュー番外編・小池純輝(東京ヴェルディ)『きみのて』プロジェクトでは「レッズランドの復旧に少しでも役に立てていれば嬉しい」

「REDSインタビュー」は、浦和レッズの選手や監督、スタッフ、関係者などへのインタビューを掲載するコーナーだが、今回は番外編として、1987年生まれで、浦和レッズユースを経て2006年にトップチームに昇格したJリーガー小池純輝選手(東京ヴェルディ)に、昨季16得点を記録したプレーの秘訣や同期の存在、そしてクラウドファンディング「きみのて」プロジェクトに参加した思いについて、ビデオ通話アプリZoomを使いインタビューを行った。




■プロフィール

小池純輝1987年5月11日生 180?・74?

〜2005年 浦和レッズユース
2006年  浦和レッズ
2009年 ザスパ草津(期限付き移籍)
2010年  水戸ホーリーホック
2012年  東京ヴェルディ
2014年  横浜FC
2016年  ジェフユナイテッド市原・千葉
2017年 愛媛FC(期限付き移籍)
2018年 愛媛FC
2019年〜東京ヴェルディ


33歳になった今でも進化を続ける小池純輝。
『きみのて』プロジェクトでは「レッズランドの復旧に少しでも役に立てていれば嬉しい」

RP:お久しぶりです。画面越しのインタビューですね、何か違和感などはありますか?
小池:そうですね、最近はこういった形が普通になってきたような、そんな感じですね(笑)。

RP:早速、お聞きします。昨季はキャリアハイとなる16得点を記録しました。それも32歳の時に。その秘密というか、プレー面で何を変えたことなどはありますか?
小池:よく聞かれるのですが、逆に何も変えていません。特別なことをしたわけではなく、それまで自分が積み上げてきたものが出た結果だと思っています。

RP:プレーを見ていて得点に絡もうとする意欲が強かったように感じるのですが?
小池:ゴールを決めると、もっと取りたいという気持ちは強くなっていましたし、ほとんどのゴールはペナルティーエリアの中で生まれたので、そこに入って行こうという意識はありました。(落ち着いてシュートを打てていたことについては)ある意味、ギラギラしていなかったというか、良い意味で力が抜けていというか、シュート数も多くなかったのですが巡ってきたチャンスを決められたことが良かったと思っています。

RP:今季も覚醒した小池純輝を期待しているのですが、最低でも昨季以上はという思いはありますか?
小池:そこまでは思っていません(笑)。自分が16得点を取ると思っていた人はいないと思うんです。ラフな感じというかプレッシャーもなくやれました。同じように期待してくださる方もいらっしゃるので、その期待に応えたい気持ちはあります。ガンガンとドリブルで剥がしてシュートを決めたゴールではなく、チームとして取れたゴールなので、今年も同じように、より良い形になっていけばシュートチャンスは増えますし、その中で自分が決められれば最高ですね。

RP:3バックではウイングバックに、4バックではウイングでのプレーをしていますが、工夫している点などはありますか?
小池:変則的な形になりますし、僕自身のプレーは3枚でも4枚でも変わることはありません。背後を狙う、ワンツーを狙うプレーを出せるようにやっているので大きく変わることはありません。その中、アグレッシブな上下運動ができなければ今の時代は厳しいので、ここからの夏場、過酷になりますが頑張ろうと思っています。

RP:チームの中では、どんな部分で持ち味を発揮しているのですか?
小池:ランニングすること、攻撃面での積極的なプレーが出ている時が良さだと思っています。昨季は16ゴールが取れましたが、攻撃に関わるところを多くの人に見て欲しいですね。

RP:昨季の数字をプレッシャーにはしたくないですね。
小池:そうですね。今季はまだ得点が取れていないので、とりあえず1つ取りたいです。1つ取れたら気持ちも楽になって、次のゴールに向けてプレー出来るので。まだ6節、多くのゴールやアシストに絡みたいですね。

RP:東京Vは若いチームという印象があるのですが、自身の役割についてはどう考えていますか?
小池:永井(秀樹)監督も「若い選手だけでは勝てない。ベテランの力は必要で、かと言ってベテランだけでも勝てない。若手とベテランを含めてチームだ」と。僕は今年33歳ですがが若い選手に負けないようにしたいですし、試合に出ても、出なくても、しっかりとチームのために準備をするのがベテランの役目だと思っています。今年は過密日程で選手を入れ替えながら試合を進めることが多くなってくると思います。ピッチに立った時に自分らしいプレーが出来るように心がけています。

RP:若手選手にアドバイスを送ることも多いのですか?
小池:あまりそういうタイプじゃないんで(笑)。黙々と言うわけではありませんが、自分がしっかりとやっていれば伝わるモノもあると考えています。
 
RP:小池選手と言えば、SNSツールを使ってメディア発信をしていますが、そうした部分については、いつ頃から意識をしていたのですか?
小池:元々、浦和でプロになった時からファンサービスという部分についてはやってきたつもりです。選手のことを応援したくなるきっかけは色々なところにあると思っていて、ピッチ上で活躍して応援してくださる方もたくさんいますが、それ以外でも接点を増やしたいと思っていて、SNSがきっかけとなり、僕のことを知ってくれたりだとか、東京Vのことを知ってもらえて応援してもらえたらという思いです。

RP:その考えのペースは浦和でプロがスタートした時なんですね。
小池:当時、選手がユニフォームを着てポーズを取ったポストカードがありました。年始めのとき5,500枚を渡され「頑張って配ってね」とスタッフに言われ、1年目はそれを全部配りおかわりをしました。名前を憶えてもらおうと思ったことがきっかけですね(笑)。

RP:小池選手のSNSを見たら、#サッカーが好きな人とつながりたい。というハッシュタグがありました。これについては。
小池:そのハッシュタグを付けている人は、サッカーが好きな人だと思います。付けていれば自分の動向も流れますしね(笑)。

RP:こういったSNS発信は引退をするまで、ずっとやっていきたいてすね。
小池:そうですね。あまり好きではない選手もいると思いますが、自分は苦ではありません。言ってみれば自分のストロングポイント。まめさとフットワークの軽さで(笑)。得意なプレーなんで。

RP:ユース時代からの同期は色々な道を進んでいると思いますが、そういった同期の存在についてはどう思っていますか?
小池:ユース時代は同い年の5人がJリーガーになりました。(宇賀神友弥:現浦和レッズ/西澤代志也:沖縄SV/堤俊輔:2020年引退/大橋基史:2016年引退)今、Jリーグでプレーをしているのが自分とウガだけなので刺激になりますね。ウガのことはライバル視をしているわけではありません。本当に良い刺激をもらっているというか、例えば彼が日本代表に選ばれた時は素直に嬉しかったですし、シンプルに応援しています。同い年が頑張っているので自分も頑張ろうと、とにかく長くプレーしたいと思います。

RP:今季、チームには大久保嘉人選手も入ってきたことで刺激を受けている部分があれば教えてください?
町田:経験が豊富で、何よりもJリーグで一番得点を取っている選手です。やっぱり自分もプレーを近くで見て学べたらと思います。(学んでいるのは)ゴールへの執着心だったり、ボールを奪われた後の切り替えが速いですね。ボールへの気持ち、ゴールへの気持ちが非常に強いので学ばなければと思っています。

RP:7月29日(水)に行われるJ2第8節はアルビレックス新潟戦です。新潟には元浦和の田中達也選手や、歳は違えど大谷幸輝選手が所属しています。どんな存在なのでしょうか?
小池:幸輝は一緒に寮にも住んでいましたし、新潟の結果を見る時はあいつが出場していたかなと気になっています。達也さんに限っては浦和時代の憧れの先輩の一人。ご飯に連れていってもらったりだとか優しい先輩です。出来れば同じピッチで一緒にやりたいですね(笑)。

RP:浦和はユースから良い選手がトップへと昇格してきていますね。
小池:ユースの後輩の子もどんどん出てくるので応援しています。

RP:去年、ユースも使用するレッズランドが台風19号の大きな被害を受けました。小池選手は宇賀神選手が中心となって立ち上げたクラウドファンディング「きみのて」に参加していましたが、どんな思いだったのでしょうか?
小池:まさかレッズランドがとびっくりしました。僕がユース時代に練習をしていた場所でもあります。ウガから「きみのて」を誘ってもらった時は嬉しかったですし、直ぐに協力をしました。ウガのスピード感や行動力は素晴らしかったと思いますよ。レッズランドの復旧に少しでも役に立てていれば嬉しいですね。

RP:先日、その贈呈式が行われたようですが?
小池:それの報告はなかったんですけど、インスタで知りました(笑)。進んでいるなという印象です。1つ形になったことが良かったです。

RP:さて、今の「小池純輝」というサッカー選手をご自身でどう評価しますか?
小池:どうですかね、評価は周りの人がどう思ってくれるかで、自分がどうしたいということが大事なので、周りの評価に左右されず自分のプレーをするだけだと思っています。

RP:最後に目標と意気込みを教えてください。
小池:チームとしてJ1に昇格をしたいですし、埼玉スタジアム2〇〇2で皆さんに大ブーイングされたいというのは移籍をしてからずっと思っていることで、その夢というか目標に到達するためにチームは勝たないといけません。数字は特に決めてはいないのですが、今シーズン、頑張ればJ2通算400試合出場(*7月24日時点374試合出場)を果たせるので、個人としての目標になっています。その際は盛大にお祝いをよろしくお願いします(笑)。

RP:分かりました(笑)。今日は、ありがとうございました。


(聞き手・石田達也)

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