浦和レッズ淵田敬三代表インタビュー
「REDSインタビュー」は、浦和レッズの選手や監督、スタッフ、関係者などへのインタビューを掲載するコーナーです。今回は、佐藤亮太記者による浦和レッズ淵田敬三代表へのインタビューを掲載します。
タイトルを狙っていくことは間違いない
RP:AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージでは3位ですが、明治安田生命J1ファーストステージで首位に立っています。
淵田代表:われわれは常に優勝争いできるチームを作らなければならないという考えでここ数年、チーム強化を進めてきました。その中でACL、国内の公式戦を勝っていくには、じゅうぶんな戦力を整えなければ、シーズンを通して戦えないという考えから、昨年、大幅にメンバーを補強しました。
すぐに戦術を理解するのが難しいとも言われるチーム戦術を重視したミシャサッカーにおいて、チームとして機能するまでに時間が掛かり、シーズン序盤はうまく行かなかった部分もあり、ACLではグループステージで敗退し、結果を出すことができませんでした。
ただ、われわれの考えている方向性は間違ってはいなかったと考えています。過去数年を見ると、ACLで良い成績を挙げたチームは、翌年、リーグ戦で苦戦してしまう、という傾向もあります。そうした轍(てつ)を踏まない、というのが基本的な考えで、今年、大きく選手を入れ替えることなく、即戦力となる選手が加入したことで、チームとして早い段階で成熟してきたと感じています。誰が入ってもフィットしてプレーできるような状態に、ある程度チームが高まってきています。
また「昨年の成績を全て上回るよう戦っていくんだ」とミハイロ ペトロヴィッチ監督が話すように、最終的に全てのタイトル獲得を目指すことができる状態にあると考えています。さらにACLに出場できることでヤマザキナビスコカップは決勝トーナメントから出場できますし、天皇杯でもアドバンテージがあります。シーズン後半に、それぞれの大会でタイトル争いをすることで、ファン・サポーターと一体となり、ホームタウンを盛り上げていくことができると思います。
RP:クラブが「タイトルを狙う」ではなく、「タイトルを取る」と具体的に目標を表明することで、よりファン・サポーターも応援できると思いますが。
淵田代表:私はそう言い切ってもいいと思いますし、選手、監督も含めてみんなの意識もそうだと思います。なぜなら、それ(タイトル)しかないわけですから。ただ、取ってもいないのに取るというのは無責任にも感じますし、「タイトル」という言葉だけが強調されるのも良くない部分もあります。クラブは2012年からチーム強化においてもぶれない軸を作り取り組んできました。今のサッカーを継続してタイトルを目指すことが大切です。「タイトルを取る」ということを、言わなくても、すでにみなさん分かっていらっしゃると思います。
RP:つまり、タイトルを取ることに関して「もう言わなくても分かるよね」ということですか?
淵田代表:目指すと言っていることは、当然、(タイトルを)取りに行くということしかないと思います。またリーグ戦を大事にしていて、ACLを軽視しているわけでは、ありません。それは布陣・メンバーを見れば分かることと思います。そうしたチーム作りをしている中、全てのタイトルを狙っていくことは間違いないです。
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