猶本光、引き出しを増やせたシーズン
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
トップチームの天皇杯よりも早く、12月19日(土)に、皇后杯が行われました。浦和レッズレディースは、ベスト4進出を懸けてベガルタ仙台レディースと対戦しましたが、90分間でも決着が付かず、延長戦に突入。そこでも決着が付かずに、PK戦にまでもつれ込みました。
1番手がきっちりと決めたものの、2番手を務めた猶本光が蹴ったボールは、無情にも相手GKに止められてしまいました。一方のベガルタは、全員が成功。昨季準優勝の浦和は、皇后杯ベスト8で今大会から姿を消すことになりました。猶本は、「PKになる前に、私自身にもチャンスがあった。そこで決めなければいけなかった。最後まで後ろが粘り強く戦ってくれていたのに、私が外して負けてしまったので申し訳ないです」と、涙声で話します。
チームはこの試合に向け、きっちりとコンディションを合わせ、ベストパフォーマンスをピッチで表現していました。しかし、「勝てば天国、負ければ地獄」と言われるように、一発勝負のトーナメント戦には、とてつもない大きな怖さが存在しています。ここまでの皇后杯で2得点を決めていた猶本は「私自身、攻撃の選手ですし、最後の決める部分をもう少し練習しなければ」と、唇をかみしめました。
今年の浦和レッズレディースは、なでしこリーグも6位で終了。非常に悔いが残るシーズンとなりました。ただ、自分たちが「できた部分」と「できなかった部分」をしっかりと整理し、次に進まなければいけません。猶本は、「思った通りの結果が出ない中でも、サポーターの皆さんが最後まで応援をしてくれました。試行錯誤で、もがきながらも去年よりも、良い引き出しを増やせたシーズンでした」と、今季を振り返りました。
この引き出しを、決して無駄にしないためにも、来シーズンこそは、最後に笑顔で終えられることに期待をしたいと思います。
2015/12/23放送
(石田達也)
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