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ハートビートレッズ×PRESS

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宇賀神友弥「お前のポジションを奪ってやるからな」

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。


9月19日(土)に行われたアウェイ・清水エスパルス戦で4−1の勝利を収めた浦和レッズ。後半の3ゴールは、練習通りのものばかりでした。これでセカンドステージの順位は4位。年間順位では、再び首位に立つことができました。

結果だけ見ますと、快勝と思われますが、実はそうではありません。チームはいつもと違う「変形4バック」で戦いました。もちろん、練習でテストしたわけではありません。まったくの、ぶっつけ本番でした。プレーする選手、対策を練ってきた清水、そして、伝えるわれわれも混乱する中、試合がスタートしました。それでも勝ってしまうんですから、選手の順応性の高さとともに、いかにチームが成長したかが、分かります。

特に、宇賀神友弥のプレーにそれが伺えるでしょう。清水戦では、いつもの左サイドではなく、出場停止の槙野智章のポジションである左センターバックの位置。いつも以上に運動量と守備力が求められるポジションです。宇賀神は「槙野の貢献度の高さは誰もが認めるところ。自分がそのポジションに入って負けたのでは、納得が行かない」と、強い気持ちで試合に臨みました。

一方、宇賀神のプレーをテレビで見た槙野は「今までのウガを考えれば、自分のポジションに入るなんて、想像できなかった」と話します。確かに、そうかもしれません。宇賀神が加入当初からスタメンだったわけではありせん。途中出場から始まり、少しずつ時間を伸ばしましたが、ベンチ外になったこともありました。また、せっかくつかんだチャンスで大きなミスをして、敗戦の原因になったこともありました。

それでもミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、我慢強く、宇賀神を使いました。ここ最近は左だけでなく、右サイドでも使われながら、今回は左センターバックとプレーの幅を広げました。その宇賀神が槙野にこう言ったそうです。

「マキ、お前のポジションを奪ってやるからな」

堂々の挑戦状です。

これまでミシャは、選手に苦手なプレーをあえて要求することで、選手の適性を伸ばし、チームを強くしました。だからこそ、「ぶっつけ本番」の布陣でも、チームは対応でき、勝つことができたのです。戦い方の幅をさらに広げた今のチーム。残り試合で、しっかり答えを出します。
2015/09/21放送(佐藤)


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