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ハートビートレッズ×PRESS

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興梠慎三、やれるところまでやろうと思った

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。


3月10日(火)から、ホーム開幕戦のモンテディオ山形戦に向け、練習がスタートしました。ここまで、AFCチャンピオンズリーグの連敗、リーグ前哨戦となる富士ゼロックススーパーカップでも敗れ、チームの底力が試されていた浦和レッズは、つまずいていました。しかし、湘南ベルマーレとの一戦で、これまでのうっぷんを3−1という逆転勝利で晴らし、山形戦に向けて見事な仕切り直しをしました。

やはり、その中でも、浦和のエースであると証明したのが、興梠慎三です。復帰したばかりと思えぬ、彼の活躍には、目を見張りました。FKのチャンスでも、興梠は体を投げ出し、相手選手と交錯しながらも、頭で合わせて同点ゴールを決めました。興梠は、右腓骨骨折の影響で、昨季の後半戦を棒に振っていました。背番号30の得点は、2014年10月18日までさかのぼり、J1第28節のベガルタ仙台戦以来でした。チームを奮い立たせるには、じゅうぶんすぎるゴールとなりました。


コンディション自体は、絶好調に思える興梠ですが、実は、試合前から首が回らないほどの痛みを抱えながら、全力でプレーに臨んでいたのです。興梠が無理をしてでもピッチに立った理由は3つ。

1つ目は、昨季の優勝争いで力になれなかったこと。
2つ目は、ズラタン・李忠成が離脱していること。
3つ目は、エースとしての責任感。

この大きな3つの理由を持って、彼は湘南戦のピッチに立ち、結果を出しました。試合後、興梠は「FWの2人がいない。だけど、やれるところまでやろうと思った」と話しました。また、先日のブリスベン・ロアー戦では、決定機を決め切れず、チームが敗戦すると興梠は、「自分にチャンスがあり、そこを決めていれば退場者も出なかった。責任を感じる」と、敗戦の原因を一手に引き受けていました。


「チームのみんなが必死の思いで運んできてくれたボール」

その、みんなの願いを託されたボールをゴールに結び付けられなかった自分への腹立たしさ、情けなさ、そして、悔しさ。それら全部を背負って、湘南戦では熱い気持ちをぶつけました。これこそ、エースが、エースたるゆえんです。熱い気持ちは着実にチームに波及しています。
2015/03/11放送(石田)

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