J1第32節・ガンバ大阪戦、勝負を分けたのは「選手交代」
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
今週の『ハートビートレッズ』は2014年シーズンの試合を振り返ります。今回は、あの大一番です。
11月22日、J1第32節、ホーム・ガンバ大阪戦。この週の大原サッカー場は、いつもの3倍、4倍のメディアが取材に訪れました。チケットも久しぶりの即日完売。追うガンバ。追われる浦和との対戦に注目は日増しに高まりました。
試合は0−0で迎えた後半43分。ガンバに決められ、失点。さらに前がかりになった裏を突かれて、同アディショナルタイムにも浦和が失点を喫し、終わってみれば0−2の敗戦。監督も選手も、5万7000人のサポーターも、下を向くしかありませんでした。
この試合は多くのメディアで語られましたが、勝負を分けたのは「選手交代」でした。ガンバ・長谷川健太監督は、動きが落ちた前線の宇佐美貴史、パトリックの2人を下げ、フレッシュな選手を投入しました。これが功を奏し、得点は佐藤晃大、倉田秋と、いずれも交代で入った選手が得点しています。
一方、浦和ですが、いつもより早い時間帯で交代がありましたが、この日、動きの悪かった柏木陽介を下げる事はしませんでした。さらに、満身創痍(そうい)の興梠慎三を切り札として出し、結果的にケガが悪化してしまいました。試合後、長谷川監督には「うちは18人で戦ったが浦和は17人だった」と言われてしまう始末。有効な交代ができなかったこと、これが敗因の1つに挙げられました。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は選手とわが子のように接し、また、選手も父親のように慕っています。これはチームの強さの要因ではありますが、いまひとつ勝負に徹し切れなかったことが、ガンバ大阪戦に如実に出たのです。
父親というのは優しくもあり、厳しくもあり、近づきがたい存在にもなりうる。ミシャも勝利のため、より非情になる必要があるのではないでしょうか?
2014/12/18放送(佐藤)