柏木陽介、優勝するために浦和に来た
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
11月22日(土)、勝てば優勝という状況の中で行われた、ガンバ大阪との直接対決に0−2で敗れてしまった浦和レッズ。固い試合となりましたが、攻守で良い距離間を保ちながら、コンパクトなサッカーを展開。クオリティーの部分では、相手を上回っていただけに残念で仕方ありません。
また、この試合に懸けていた選手の気持ちはとても強く、並々ならぬ思いを抱きながら臨んでいたことは簡単に想像できました。ですので、試合後のインタビューでも選手たちの落ち込み方は、取材する側が見ても痛々しく映りました。
「きょうは何か……。切り替えられない自分がいる。悔しさが強すぎて言葉にならない」。こう話した柏木陽介の顔からは悲愴(ひそう)感が漂っていました。それだけ、この一戦に懸けていた思いは強かったのです。
しかし、プロサッカー選手である以上、いつまでも落ち込んではいられません。「待ったなし」で次の戦いは訪れます。つかの間のオフでしっかりと気持ちを切り替え、前に進んでこそ、道は切り開けるのです。また、忘れてはならないことは、チームはまだ首位にいるということです。相手の結果に関係なく、自分たちの戦い方次第でタイトルをつかめます。11月29日(土)のサガン鳥栖戦。12月6日(土)の名古屋グランパス戦と、残された2試合、180分間をきっちりと勝つことで、栄冠を手繰り寄せられるのです。
柏木は「大事なのは結果。引き分けでもOKという判断ができていたら、違う方向に進んでいたかもしれない。今は、切り替えて、次の試合に勝ちたい」と口にしました。「浦和の太陽」は曇ってばかりはいられません。輝くことで、自らの価値を証明します。やはり、柏木には「明るく陽気な笑顔」が似合うのです。
「優勝するために浦和に来た」柏木。いまだ無冠の男は、これまでの悔しさを全てぶつけるために再び走りだします。
2014/11/26放送(石田)