何とも消化不良な試合となりました。10月22日(水)、冷たい雨が降り続く中、埼スタで行われたヴァンフォーレ甲府戦。浦和レッズは甲府の固い守りを崩そうと、ゴールに迫りました。一方、甲府にも「あわや」というシーンを作られ、ヒヤヒヤしましたが、終わってみれば、前回の対戦と同じくスコアレスドロー。決着がつかず、勝点1を拾いました。
試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「結果には満足していないが、今後につながる勝点1となった」と評価する一方、攻撃の形が作れなかったことには、「仙台戦の敗戦もあり、慎重になりすぎた」と分析しました。サッカーは身体を使った競技ですが、こうした選手個々の微妙な心理が試合を作ることを、あらためて分かりました。
確かに点は入りませんでしたが、ゼロで抑えたことは評価できます。前節のベガルタ仙台戦で4失点。しかも、中3日の日程で甲府戦と考えれば、しっかり修正できた内容です。
では、なぜ、できたのか。西川周作の言葉から、そのヒントが分かります。「試合前日の練習が素晴らしかった。『基本的なことを大事にしよう』と話し、コミュニケーションを取って、良い練習ができた。だから、より球際に強く行けたし、終盤になって押し込むシーンを多く作れた。良い練習をしたからこそ、良い試合ができたと思う」。こう話します。いかに普段のトレーニングが大事なのかが分かります。