那須大亮 相手より走り、相手より高く飛ぶ
J1第25節・アルビレックス新潟戦を終え、堂々と首位の座をキープしている浦和レッズ。リーグ戦は残り9試合です。
現在、チームの躍動を支えているポイントの1つに、柏木陽介を中心とした、連動性の高い攻撃が挙げられます。それを裏付けるのが、リーグ戦13試合連続得点です。試合の流れの中から、そして、セットプレーから、何度も相手チームのゴールネットを揺らしてきました。特に、セットプレーからの得点は、チームの窮地を救い、勝点3を手に入れるための大きな武器となっています。9月20日(土)に行われたJ1第24節・柏レイソル戦でもそうでしたね。
このセットプレーで鍵を握っているのが、去年、センターバックとして32試合に出場して9ゴールを挙げ、ベストイレブンに選出された那須大亮です。彼のストロングポイントは、ヘディング。さらに、果敢にオーバーラップを仕掛け、値千金のゴールを決めるFWのような動きも見せます。間違いなく、相手チームの脅威となっています。
しかし、今年の那須は、ここまで2ゴール。昨シーズンと比較すると、少々寂しい数字ですが、那須はその理由について、「相手も研究しているし、僕へのマークも厳しくなってきている」と教えてくれました。それでも、那須が相手選手を釣る動きをすることで、他の選手へのマークが甘くなり、結果的にチャンスが、格段に増えています。相手チームからすると、これ以上、嫌なものはありません。
那須は「相手とミスマッチが生まれた時はチャンスだし、相手にケアされているからこそ、そこで決めたい」と、強い口調で言います。相手との駆け引きの中で、わずかなスキを突く、判断と技術は飛び抜けたものがある那須。さらに「1人1人が本気で試合に入らないとゴールは生まれない」とも話してくれました。
Jの頂点を極めるため、経験豊富な那須は先頭に立ち、「相手より走り、相手より高く飛ぶ」残り試合でも、必ずゴールネットを揺らしてくれるはずです。
2014/09/24放送(石田)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。