濱田水輝、今は何事もポジティブに考えられる
J1は中断期間となり、練習はオフに入りました。その後、トレーニングキャンプに臨むという話を聞いています。この中断期間での復帰に、強い意気込みを見せているのは、ここまで、リーグ戦、カップ戦と合わせて8試合に出場している、DFの濱田水輝です。
今年の濱田は、1月、2月の合宿から、顔つきが違いました。期限付き移籍で1年間過ごした、アルビレックス新潟での守備の経験を生かし、自信を持ってプレーしていることが伝わっていました。おのずと、監督も頼りにする、戦力の1人になっていきました。
しかし、5月なかば、練習のウオーミングアップ中に、右ハムストリングスの肉離れを起こしてしまったのです。これからという時に、濱田は戦列から離れてしまいました。
当初の復帰目標を、6月1日(日)に埼玉スタジアムで行われた、ナビスコカップの名古屋グランパス戦に置いて、調整に励んでいましたが、結果は、予想以上に長引いてしまいました。
それでも濱田は、「これまで試合に出たくて急いで仕上げていたけれど、オフの間に、しっかりとケガを治そうと、あらためました。今、焦りはありません」と、力強い口調で話してくれました。練習場では、チームメイトがボールを蹴るのを横目に、黙々と、リハビリメニューを消化していました。
名古屋戦の翌日、6月2日の練習では、晴れ晴れとした表情で、チームメイトの先頭に立ち、ランニングする姿がありました。濱田自身、今までの選手生活の中で、これほどまでにケガが長引くことはなかったそうです。そんな状況でも一切、下を向く様子がないのは、去年の移籍がもたらした、成長の証しでしょう。
濱田は、「今、やれることをやるだけ。そう思っている。前の自分だったら、落ち込んでいただろうけれど、もう今は、何事もポジティブに考えられる」と笑顔でした。
中断期間明けに控える、7月12日の天皇杯2回戦や、再開されるリーグ戦に向けて、再び力強いディフェンスを見せ、濱田は、もう一度、信頼を勝ち取りにいきます。
2014/06/04放送(石田)
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