鈴木啓太、疲れたと思わないことが大事
5月6日(休・火)、改修前の国立競技場でのJリーグ、ラストマッチ。ヴァンフォーレ甲府戦は一進一退の攻防となり、0−0のスコアレスドローで終わりました。「攻める浦和、守る甲府」という構図の中、浦和レッズは最後まで、相手を崩せませんでした。
大型連休5連戦のうち4試合を終えて、2勝1分け1敗の成績となりました。試合後の会見でミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「選手の疲労」を度々、口にしながら「こういった状況で勝点1を取れたことを前向きに捉えている」と話しました。中2日、中3日の日程をこなす選手たち、疲れていないと言えばうそになります。さらに、ミシャサッカーは相手以上の「運動量」が要求されます。
そんな中、どのように戦えばいいのか? ベテラン・鈴木啓太は「何より疲れたと思わないことが大事」と話します。ただの精神論かと思われますが、鈴木啓太だからこそ納得できる点はあります。
浦和が強かった2007年前後、鈴木啓太はチームのレギュラーとして、そして日本代表の一員として、年間60試合近く戦いました。しかも、ほぼ先発フル出場。さらに、世界中を移動しました。当時は心身ともに充実した20代半ばでしたが、身体への負担は計り知れません。この厳しい日程の中、鈴木啓太は短い時間でコンディションを整えながら、気持ちで乗り切ったのです。
その後、積もりに積もった疲労で、一時は体調不良を訴えましたが、今まで、ほとんど大きなケガもなくプレーできているのは、この時の経験が生かされています。今は途中出場が多くなりましたが、試合を落ち着かせる貴重な選手であり、練習では驚くようなゴールを決めるなど、新たな一面を見せています。
連戦最後のアウェイでの「さいたまダービー」を前に鈴木啓太は「首位うんぬんというよりも、目の前の試合に勝つこと。考えるよりも試合に勝つだけ」と話します。甲府戦の「勝点1」を無駄にしないためにも、勝って首位奪還を目指します。
2014/05/07放送(石田)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。