水輝と直輝、2人の居残り練習
4月2日(水)に行われたナビスコカップの「さいたまダービー」。そして、4月6日(日)に行われたJ1第6節・ベガルタ仙台戦と、良い内容と結果を残す浦和レッズは、今、波に乗っていると言っていいでしょう。
この2試合で、あらためて感じたのは、選手層の厚さ。トップ下に興梠慎三を起用したり、負傷した永田充に代わって入った那須大亮がキッチリ仕事をこなしたりと、それぞれの役割を全うしました。
そして、この層の厚さが、濱田水輝、山田直輝の2人に、大きく立ちはだかっています。濱田は先発出場していますが、山田直輝はベンチに入れない試合が続いています。それでも2人は腐ることなく、日々のトレーニングに取り組んでいます。
実は7日の練習後、こんな光景を目にしました。堀孝史コーチが見守る中、濱田と山田の2人が、時間にして15分、「1対1」の勝負をしていました。
この居残り練習を誘ったのは、山田直輝でした。濱田は「これは直輝との身体のコミュニケーション。自分に足りない部分を補えるし、プラスになる」と話してくれました。コンディション調整の一環ですが、生え抜きの彼ららしい方法です。
今の厳しいポジション競争について濱田は「ベンチに入るため、練習からアピールを続ける。今までのチャンスを生かしきれないのが悔しい」と話す一方、山田直輝は「レッズにはいつも能力が高く、良い選手が集まる。監督が誰を使うのか悩む中、自分の良さを出したい」と話しました。
濱田水輝が攻撃の芽を潰し、山田直輝が前線で躍動し得点を決める。虎視眈々(たんたん)と出番を待つ2人に、必ずその瞬間は訪れます。
2014/04/09放送(石田)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。