「さいたまダービー」で新たな一歩を
運のある人、ツイている人のことを、よく「持っている」と表現しますが、4月2日(水)埼スタで行われたナビスコカップ「さいたまダービー」でも、それを感じる瞬間がありました。
1−1で迎えた後半33分。移籍後、初めてメンバー入りした青木拓矢がピッチに立ちました。ボランチに入った青木は同42分、森脇良太、李忠成を経由して、倒れこみながらシュート。ボールはGKの股を抜いて、ネットを揺らしました。
シーズン当初から、長くケガで出遅れたにもかかわらず、ピッチに立って、わずか9分での得点。引きの強さは「持っている」選手と言って良いでしょう。ダービーに出たかったと話す青木は「出遅れた分、これから巻き返したい」と活躍を誓いました。
その一方で、一度、手放した運やチャンスを再び、手繰り寄せた選手もいます。それが関口訓充です。前半の1点目、李忠成のゴールをアシスト。きっちり結果を残しました。
関口は昨季、リーグ戦全ての試合に帯同。それだけ監督からの信頼を得ていた証拠でした。その信頼は、今年も続いていましたが、ナビスコカップ開幕戦、柏レイソル戦で先発したものの、相手に攻略され、前半のみの出場。その後、帯同メンバーから外れてしまいました。しかし、今回のダービーで再びチャンスを与えられたことで「アシスト」という結果を出すことができたのです。
いずれにしろ、今回、一番持っていたのは、平日にもかかわらず、埼スタに駆け付けた浦和のファン・サポーターではないでしょうか? 李と青木の移籍初ゴールを目の当たりにし、将来、浦和を支えるだろう関根貴大の躍動を見たわけですから。
クラブとしても、ファン・サポーターに「行って良かった」「また、行きたい」と感じてもらえる、そうしたスタジアム作りを続けることが、新たに目指す理想形への一歩となるわけです。
2014/04/03放送(佐藤)
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