梅崎司と李忠成
去年と今年を比べて、違う点がさまざまあります。その1つが、誰がどのポジションで使われるか分からないということです。例えば、3月8日(土)のサガン鳥栖戦では、ボランチに柏木陽介、右センターバックに濱田水輝が入り、右サイドには森脇良太が入りました。去年は前日の練習を見れば、メンバーは分かりましたが、今年は試合前に配られるメンバー表を見るまで、分かりません。それは、戦力に厚みが増した証拠です。
その中で、2試合続けて先発しているのが梅崎司です。鳥栖戦では、「自分が好きなポジション」と話すシャドーの位置で、アグレッシブにプレーしました。前半24分にはビッグチャンスを作るなど、梅崎らしいプレーを見せました。「去年は『悔しい思い』しかしていない。今年はその借りを絶対に返したい」と話す梅崎は、今シーズンにかける、強い思いをもっています。
この梅崎とポジション争いをするのが李忠成です。サンフレッチェ広島時代には、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、主にトップ下でプレーをして、ゴールも量産しました。また、イングランドでの経験が、プレーの引き出しを増やしています。
梅崎司と李忠成。新たなライバル関係となった2人。李は梅崎について「昔からウメはすごいドリブラー。試合では、あいつのプレーが効いてくる。僕もいい刺激を受けている」と話しています。
こうした関係はタイトル争いに必要な要素の1つ。互いの相乗効果を呼ぶものです。かつてのメンバーでいうのなら、山瀬功治と長谷部誠。三都主アレサンドロと相馬崇人。最近ですと、平川忠亮と宇賀神友弥が当てはまります。こうした競争関係がチーム全体の底上げとなり、チーム内に良い緊張感がみなぎってくるのです。
梅崎司と李忠成。この2人が切磋琢磨(せっさたくま)することで、チームは着実にタイトルに近づくことができるのです。
2014/03/12放送(石田)
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