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ハートビートレッズ×PRESS

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阪野豊史、強い危機感がプラスに働いている

関東地方が大雪に見舞われる中、スタッフとともに、鹿児島・指宿に浦和レッズの2次合宿を取材しました。2月15日(土)、浦和はV・ファーレン長崎と90分・2本のトレーニングマッチを行い、ユース組が入った1本目は7−2で圧勝しました。

特に、目立ったのが、ハットトリックを決めた2年目のFW阪野豊史でした。流れから、そしてセットプレーからも得点。さらに、アシストも決めるなど、去年に比べてプレーの範囲が広がった印象でした。指宿では3試合、練習試合が行われましたが、全てのゲームでゴールを決め、アピールしました。

阪野は「決して調子は良くなかったが、チームとして良かったので、点を取ることができた。全体的にボールを持つ時間も長く、チャンスも多くて良いサッカーができた」と話しています。

その理由は何か?「プロの水」に慣れてきたこと、コンディションの良さもありますが、強い危機感が、今の阪野にプラスに働いているようです。


1トップには阪野のほか、興梠慎三、李忠成の代表経験者がいます。何とか2人に割って入りたい阪野ですが、指宿での初戦・ジュビロ磐田戦でスタメンから外れ、後半から出場したばかりか、本来とは違うトップ下で起用されました。ゴールは決めたものの、阪野にとって悔しい起用だったはずです。しかし、阪野は悔しさをみずから力に変え、3試合連続ゴールを決めたのです。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は以前、こんなことを話しました。「状況が悪いときに、選手がどれだけ力を発揮できるのか、私はそういったところを見たい」。「悔しさ」や「危機感」という刺激を与えたことで、阪野がどれだけできるのか? そのことをミシャは確かめているようにも見えます。

ただ、ミシャが阪野に期待しているのは確かなこと。それは練習中、何度もミシャが叫ぶ「トヨ!!」という指示の声でも分かります。「去年は良いプレーができている中で結果が残せず、悔しいシーズンだった」と話す阪野。2年目の飛躍は、じゅうぶん期待できます。
2014/02/17放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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