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ハートビートレッズ×PRESS

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橋本光夫前代表、ファン・サポーターとの小さな出会いを大切に

今月2月1日、長らくクラブのトップを務めた橋本光夫代表が退任しました。

橋本さんが就任したのは2009年4月。ちょうどその頃、浦和は一時の勢いを失い、方向性を見失いつつあった、大変な時期でした。その間、橋本さんはスタジアムでブーイングを受け、記者から厳しい質問を浴びたこともありました。それでも5年間、代表を続けました。振り返ると、橋本さんは、最もファン・サポーターに近い代表だったかもしれません。ホーム・アウェイに関わらず、スタジアムの周辺をひとり歩き、サポーターの声を聞きました。


その橋本さんが、毎年、楽しみにしていることが、ありました。それは、宮崎と鹿児島の合宿見学に訪れる、九州在住のレッズサポーター親子に会うことです。出会いのキッカケとなったのは、1枚の選手カード。橋本さん自身、お孫さんがいることから、大原サッカー場などにやってきた小さい子供たちに選手カードを配っては、「また来てね」と声をかけてきました。

1枚のカードをキッカケに顔見知りとなり、その親子も橋本さんと会うことを楽しみにするようになりました。当初2歳だったその女の子は、いまでは7歳。「時の早さを感じる」と橋本さんは話します。ファン・サポーターとの小さな出会いを大切にすることを、橋本さんは、「次の代表にも引き継いでもらいます」とも話します。

さて、バトンを受けた淵田敬三代表。実は、2月での代表就任は今回が初めて。なぜ、この時期だったのか?これも橋本さんの考えです。

就任当時、橋本さんはシーズン途中だったため、「あいさつまわり」に忙殺されてしまいました。サッカーのこと、レッズのことを、じゅうぶん理解できず、はじめの1年、2年は苦労したそうです。そうした経験から、淵田代表には良いスタートを切ってもらいたいという、橋本さんの「計らい」なのです。

今後、クラブを裏から助ける相談役になる橋本さん。淵田代表は、「橋本さんの存在は心強い」と話します。淵田代表が、これからクラブ・チームをどう進めていくか。お手並み拝見です。
2014/02/04放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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