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ハートビートレッズ×PRESS

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勝負強さが来シーズンの鍵になる

2013年シーズンを試合で振り返っている今週のハートビートレッズ。今朝は11月10日(日)に行われたJ1第31節、アウェイ・ベガルタ仙台戦を取り上げます。

仙台戦を含めて、リーグは残り4試合。この時、浦和レッズは大宮アルディージャ、鹿島アントラーズ、柏レイソルに勝って、リーグ3連勝。首位の横浜F・マリノスと勝点差2に迫っていました。仙台との対戦成績は良いものではありませんが、浦和が勝てば、首位に立てる大事な試合でした。すでに天皇杯敗退が決まり、ナビスコカップ決勝で優勝を逃していることから、残されたタイトルはリーグ1つ。選手たちも並々ならぬ気持ちで仙台に向かいました。

試合はシーソーゲーム、点の取り合いとなります。前半2分、失点を喫しましたが、すぐに追い付き同点。浦和はすぐに引き離したものの、前半終了直前に失点を喫してしまいます。2ー2で迎えた後半14分、興梠慎三が決め、3ー2。浦和ベンチは攻撃の選手を入れながら、時間の経過とともに、守備的な選手を投入し、逃げ切りを図りました。

攻撃には強いものの、守備では弱さを見せた浦和。最終ラインはすっかり下がってしまい、防戦一方。守備の練習を、ほとんど、しなかったことから、「一体、どうやって守ればいいのか?」。結果的に、守備の混乱を招いてしまいました。試合終了まで、あと十数秒。左サイドを破られ、フリーでシュートを打たれます。これが浦和DFの足に当たり、ボールは相手選手の目の前に。それをミドルシュートされ、同点ゴールとなってしまいます。

この時、首位・横浜は名古屋グランパスに1−2で負けました。浦和は勝点3とともに、首位の座もすり抜けた瞬間でした。

この試合で2ゴールを挙げた興梠は、「良い試合をしても引き分けになるのはサッカーの面白さだけど、自分たちでJリーグを面白くしてしまった」と、自嘲気味に答えていたのが印象的でした。残り3試合全勝と意気込みましたが、気合を入れ過ぎたのか、緊張の糸が切れたのか、その後の川崎フロンターレ、サガン鳥栖、セレッソ大阪と3連敗。気が付けば、最終節6位にまで落ちてしまったのです。


「勝負強さ」がいかに大事か。そして、いまのチームにいかに足りないか。あらためて知ったゲームとなりました。この反省を来年どう生かすか、クラブの手腕が問われます。
2013/12/26放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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