ポポ、ヴィッセル神戸をJ1昇格へ
今週のハートビートレッズは、現在、浦和レッズを離れて活躍する選手を取り上げる1週間となります。今朝は、ポポ選手です。
ポポと言えば、今シーズン、ヴィッセル神戸で戦い、J1昇格に導いた主力選手の1人です。貢献度の高さは数字に表れており、リーグ40試合に出場し、16ゴールを決めました。相手DFを震え上がらせる弾丸フリーキック、通称『ポポ・キャノン』はいまだ健在です。今年35歳ですが、ハードなJ2を支える肉体は、まるでギリシャ彫刻のよう。いかにストイックな生活を続けているのかが分かります。
そのポポですが、シーズン途中、クラブが外国籍選手を補強するため、一時、神戸退団が決まりました。一度、サポーターに別れのあいさつをしましたが、お目当ての選手との交渉が難航し、結局、ポポは神戸に残留することとなりました。普通は、気持ちが切れるもの。クラブへの不振感を抱いても仕方がないでしょう。しかし、ポポは黙々とトレーニングを積み、自分の役割を果たしたのです。
この姿勢は浦和時代と変わりません。
2012年、ポポは浦和に移籍しました。練習でいい動きをみせたものの、出番が回ってきません。「自分はいったい何のために来たのだろうか」こう思ったこともあったそうです。しかし、そんな気持ちをグッとこらえて、練習に励みました。そんなポポに、サッカーの神様はほほ笑みました。思い出されるかたも多いでしょう、2012年9月29日、リーグ第27節・国立競技場での柏レイソル戦。1対1、同点で迎えた後半ロスタイムでGK加藤順大のロングボールから、決まったあの決勝弾。満面の笑みのポポが印象的でした。
2013年シーズンを終えて、ポポは「良い1年だった。チームとして、ひとつになって戦え、さらに強いグループになったからこそ、昇格できた」。そう話しました。
そのポポですが、先日、J2ジュビロ磐田が獲得に動いているという報道がありました。鍛えられた肉体と、くじけない心。そして、運をものにする力。この3つがあるからこそ、ポポは長く現役を続けられ、多くのクラブで活躍できるのです。
2013/12/17放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。