原口元気、もっとゴールを取れるようになりたい
2013年シーズン、原口元気にとっては具体的な数字を残せた年となりました。
原口はリーグ33試合に出場し、11ゴールですから、3試合に1点、決めているわけです。プロになって初めての二桁得点。もちろん、自己最多のゴール数ですが、本人はあまり納得していないようです。「ひと皮むけたと思うけど、もう1つ壁が見えてきた。もっとゴールを取れるようになりたい」と、原口は話しています。
このように原口が考えるのは、やはり同じ世代の選手の活躍が気になるからでしょう。その1人が鹿島アントラーズの大迫勇也。大迫は今季19ゴール。チームではJ2得点王にもなったダヴィを抑えて、レギュラーの座をつかみました。
そして、もう1人。セレッソ大阪の背番号8、柿谷曜一朗の存在です。セレッソの8番と言えば、森島寛晃、香川真司がつけた番号。チームの中心であり、精神的支柱でもあります。その柿谷はリーグ戦で21ゴールを挙げて、先日のJリーグアウォーズでは、フェアプレー賞、最優秀ゴール賞、ベストイレブンに輝きました。
柿谷と大迫はすっかりチームの主軸です。原口は「チームを引っ張る存在になって勝たせる選手になりたい。今年中になりたかったけど、できなかった。柿谷くんたちは、壁を乗り越えているかもしれない」と、悔しさをにじませました。
しかし、原口は確かにチームの力になりました。実はこんなデータがあります。原口がゴールを決めた11試合の勝敗を見ますと、7勝3分け1敗。ただ1つの敗戦は、12月7日(土)の最終節、セレッソ大阪戦でしたが、数字的に見て、原口のゴールがチームを勝たせた試合が多かったことが分かります。
「あいつがいれば大丈夫。そう思われる選手になりたい」。そう話した原口元気。チーム始動まで、1カ月。原口はそんな思いを胸に、去年同様、OFFに熊谷の町を走っているかもしれません。
2013/12/12放送(佐藤)
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