柏木陽介、監督にタイトルをプレゼントするために
11月23日(祝・土)、ホーム・埼玉スタジアムでの川崎フロンターレ戦は、久しぶりに4万5000人を越えるファン・サポーターが集まりました。優勝のためには勝たなければならない試合でしたが、浦和レッズは1−3で敗れてしまいました。首位の横浜F・マリノスとの勝点差は4。浦和は2位です。チャンスはまだありますが、厳しい状況となりました。
それにしても、こうした大事なゲームをまたしても落としてしまいました。「何回、負ければいいんだ」。そんな声が聞こえてきそうです。それはピッチでプレーしている選手も同じでしょう。
試合直後、センターサークルに選手たちが集まる中、独り芝に座っていたのが柏木陽介でした。その様子は、悔しさとともに「何故、勝てないんだ」と、自分自身に問いかけるような表情でした。
今年の柏木は、シーズン初めから酷暑の夏を過ぎても、高いレベルのプレーを見せてきました。柏木はここまでリーグ戦8ゴール・8アシストと、良い数字を残していることからも分かります。
このような成績を残せるようになったのも、シーズン前から「走り込み」を行い、1年間通して戦える身体をつくったからです。また、今までの生活サイクルを見直して、これまで以上にサッカー中心の生活へと変えました。
それもこれも、優勝するため。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督にタイトルをプレゼントするために、柏木は走り続けてきました。それだけに試合直後の柏木の姿は痛々しいものでした。宇賀神友弥は、試合後に「ミシャを優勝させたい気持ちを、陽介は1人で背負い過ぎている。自分も同じ年だし、気持ちを軽くしてあげたい」と、話しています。
ミシャと柏木。孝行息子としては、タイトルを取らせたいのは当然の気持ちです。
泣いても笑っても、あと2試合。しかし、最後の最後まで何が起こるか分からないのがサッカーの世界。諦めるにはまだ早い。これはチーム、サポーターにも言えることです。
2013/11/25放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。