back

ハートビートレッズ×PRESS

top
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 勝っておごらず、負けて腐らず

世界のサッカーを見回しますと、監督という職業は、なかなか厳しいもので、僅か1試合で解任されることも珍しくありません。その一方、20年間、同じチームで指揮を執る名将もいます。

また、監督のタイプもさまざま。

例えば、自分のサッカー観を推し進め、選手に対して「先生」のように接するタイプの指揮官。スター選手がそろう強豪チームでは、選手が気持ちよく試合ができるようにする「調整型」の指揮官がいます。

わが浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、先生でもなく、調整型でもない、常にチームの中心にいる「父親」のような存在です。その父親ぶりは、11月10日(日)、アウェイ・ベガルタ仙台戦の監督会見でも見られました。

後半アディショナル・タイムで、まさかの失点。試合は3−3の引き分けでしたが、負けに等しい結果でした。選手、スタッフ、仙台まで駆けつけたサポーター以上に、ミシャは悔しかったはずです。しかし、ミシャは会見で「選手は勝利に値するプレーをした。よくやってくれた」話すなど、選手を決して批判せず、健闘をたたえるとともに「今回の結果を悲観せず、残り試合を全力で戦う」と話しました。また、勝った試合では、選手たちを褒めつつも、「あのシーンはもっと、うまくできたはず」と、反省も欠かしません。

勝った時には選手をたたえ、負けても選手を責めない。加えて「試合に勝っておごらず、負けて腐らず」。これが、ミシャの監督としての哲学。もしかすると、現役時代からの考えなのかもしれません。


残すところ、3試合。横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島も気になるところですが、ここに来て、再び鹿島アントラーズも迫っています。

今週末は天皇杯があります。浦和は敗退してしまったことから、川崎フロンターレ戦に向け、じゅうぶんな時間をかけて準備ができます。結果も大事ですが、悔いのない戦いを!!
2013/11/12放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



(c)REDS PRESS