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ハートビートレッズ×PRESS

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梅崎司、ナビスコ杯ファイナルに導くゴールを

浦和レッズがナビスコカップ準決勝進出したのが、おととし2011年でした。この年は残留争い、そしてGM解任、監督交代と、浦和にとって苦難のシーズンでした。

その中、唯一の希望がナビスコカップでした。この年、大会はトーナメント方式でした。浦和は1回戦でモンテディオ山形に勝つと、2回戦・大宮アルディージャ、ベスト8でセレッソ大阪に勝ち、コマを進めました。準決勝は一発勝負。相手はガンバ大阪でした。

このとき、ガンバはリーグ首位。さらに、リーグ戦で浦和は、0−1でガンバに敗れたばかり。そして迎えた10月9日。場所は埼スタ。観客は2万3000人とやや少ないスタジアムでしたが、強力な後押しになりました。

この試合のメンバーを見ますと・・・、布陣は4−3−3。GK加藤順大。最終ラインは宇賀神友弥・濱田水輝・永田充・野田紘史の4枚。中盤は鈴木啓太・柏木陽介・梅崎司。前線はマルシオリシャルデス・デスポトビッチ・エスクデロセルヒオの3トップでした。そして、この試合で活躍したのが、梅崎でした。


実は、このゲーム、梅崎は長いケガからようやく復帰して、公式戦の先発出場では3試合目。梅崎としては、100パーセントで力を出そうにも、うまく出せなかった、そんな時期でした。

しかし、梅崎はやりました。前半21分、梅崎が先制点を決めると、同じく前半38分にはエスクデロが追加点を決めます。後半アディショナルタイム、失点を喫したものの、2―1で勝利。シュートの数、ガンバの9本に対して、浦和は倍の18本。ガンバを抑えつつ、浦和が押し切った試合となりました。

当時の指揮官 ゼリコ・ペトロヴィッチ監督は「きょうの素晴らしい夜を演出してくれた選手たちに称賛を与えたい」と喜びましたが、およそ1週間後、解任され、決勝の舞台に立つことはできませんでした。

ただ、この試合で梅崎は完全復活を印象付けました。当時、梅崎はこんな言葉を残しています。「この準決勝という舞台で自分が決めて、本当にうれしい。レッズに来て一番うれしかった瞬間でした。今、楽しくてしょうがない。どんどん試合をこなしていきたい」。そう話しました。その後も、梅崎は浦和でずっと戦い続けています。


10月12日(土)ナビスコ杯準決勝・川崎フロンターレ戦。ファイナルへ導くゴールは梅崎司が決めます。
2013/10/10放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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