リーグ戦は残り、8試合。相変わらず、上位は混戦模様ですが、優勝により近づくには一体、何が必要か? 当然、実力とともに、ちょっとした「運」が左右することがあります。
9月21日(土)のヴァンフォーレ甲府戦でもそうでした。山岸範宏が何度もスーパーセーブを見せ、バーやポストに助けられましたが、あの最後の失点シーンは、少々、運に見離されました。甲府・パトリックのヘディングから平本一樹のシュートはポスト直撃となりましたが、その跳ね返りは、相手選手の前に転がり、そのまま押し込まれる「不運」がありました。
一方、首位を走る横浜F・マリノスは、清水エスパルスと対戦し、1−0で勝ちましたが、こちらは最後まで「運」が味方したようです。前半4分、中村俊輔のゴールを含めて、横浜FMのシュートは僅か5本。清水の猛攻を凌ぎました。さらに、こちらもバーやポストに助けられ、こぼれ球が横浜FMの選手の足元に転がる「幸運」に恵まれ、勝つことができました。
運は当然、目に見えません。また、いつ巡ってくるか分からないもの。では、こうした運、特に「勝負運」をつかむには、どうすればいいのか? ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はこう言います。「運とは同じところになく、いろいろなところにあるもの。運をつかむには、準備をしなければならない。やるべきことを、やらなければ、運は逃げてしまう」。つまり、日ごろの練習の積み重ねが、大前提にあるとミシャは言います。