森脇良太、ムードメーカーだけじゃ終わらない
7月20日(土)から韓国で開催される東アジアカップ2013。この大会に参加する日本代表メンバーが15日に発表されました。
サガン鳥栖の豊田陽平、セレッソ大阪の柿谷曜一朗、サンフレッチェ広島の高萩洋次郎ら、7人の選手が初めて代表に選ばれましたが、浦和レッズからも久しぶりに槙野智章、原口元気、そして森脇良太の3人が招集されました。
一部では梅崎司や、阿部勇樹の名前も挙がりましたが、森脇が選ばれたことは、「意外だ」という声も聞こえてきます。それは本人も同じ。「正直、ビックリしたのと同時に身の引き締まる思い。代表として恥じないプレーを見せたい」と、森脇は意気込みを語りました。
なぜ、今回、森脇が呼ばれたのか?
それは、おととし2011年、中東・カタールで開催されたアジアカップに遡ります。このとき、森脇は予備メンバーでした。しかし、代表を辞退する選手や、負傷者が出たため、森脇は繰り上げでメンバーに入り、途中合流を果たしました。
日本は予選リーグを勝ち進み、決勝トーナメントへ。カタール、韓国を下し、ファイナルでは1−0でオーストラリアに勝って、優勝しました。
大会中に、森脇の出番はありませんでした。しかし、日本に凱旋(がいせん)した際、優勝カップを掲げたのは森脇でした。ザッケローニ監督やスタッフの薦めで登場したのです。ここに、指揮官の森脇に対する「感謝の気持ち」が込められていました。
大会後、ザッケローニ監督は「残念ながら、ケガ人が出たが、途中から森脇が合流して、ムードメーカーの役割を果たしてくれた。チーム一丸となっていたが、彼のおかげで、さらに、いい雰囲気になった」と話しました。決して出番はなくとも、腐らず、自分ができることを最大限に行った結果、森脇は監督から高く評価されたのです。
さて、今回の東アジアカップですが、去年まで広島で共にプレーしたチームメイトも多く、森脇の出番の可能性は出てきます。ムードメーカーだけじゃ終わらない。森脇良太、魂のプレーに注目してください。
2013/07/16放送(佐藤)
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