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ハートビートレッズ×PRESS

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選手と地域を結ぶ、いつもの食堂

学生が集まる街には、必ず食堂があります。おなかをすかせた学生がどんぶりを片手に、ご飯をかきこむ。また、そんな学生を笑顔で迎える「おかみさん」がいる。そんな風景が思い浮かびます。

実は人気の街、二子玉川にもそんな場所があります。にぎやかな通りから、一本入ると、昔ながらの商店街が広がります。このかいわいに、「たぬき」という食堂があります。二子玉川沿線は大学や学生寮が多い場所。練習を終えた学生の姿が見られます。店内には、駅伝、野球、相撲で活躍した選手の名前。また、大学を卒業して活躍した選手のサインが飾られています。

もちろん、そこにはJリーガーのサインもあります。例えば、東京ヴェルディの巻誠一郎。かつて浦和に所属し、現在は徳島ヴォルティスにいる高崎寛之のものもありました。その中に、那須大亮のサインもあります。日付は2005年3月。横浜F・マリノス時代のもの。那須は大学時代、よくこの食堂に立ち寄り、プロになってからも、顔を出すそうです。


「たぬき」のおかみさんは「昔はよく来てくれたけど、お子さんができてから、年に一度くらいかな。那須くんは元気かしら?」と話せば、那須も「大学のとき、よく行っていました。あの店は量が多くて、うまいですよね。おばさん、元気ですか?よろしく伝えてください」と、気にしていました。

浦和レッズにも「ゆかり」の食堂がありました。選手寮からほど近い洋食店「クック」。現在も、若手選手が時折立ち寄る店ですが、以前は岡野雅行が早くチームに溶け込むようにと、新加入選手をよく連れて行くお店でした。また、新人時代の小野伸二など多くの選手が立ち寄った「柿沼食堂」もありました。残念ながら10年ほど前に閉店してしまいましたが、長年レッズにいる選手、スタッフにとっては懐かしい食堂です。

今、選手たちはクラブハウスに出前を頼んだり、チームの管理の下、出された食事を摂っています。それも良いのですが、練習場周辺の食堂、または浦和の街に選手の姿があるということも、スタジアムを4万人、5万人と増やす1つの手段ではないでしょうか?
2013/06/03放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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