5月26日(日)に行われた、国立での柏レイソル戦で、後半36分に投入されたのが、今季、リーグ戦初出場となった小島秀仁でした。ペトロヴィッチ監督の指示を受け、出場した小島は、久しぶりにピッチの感触を確かめました。
小島らしいプレーが見られたのは、後半ロスタイム。センターサークル付近から、右サイドのスペースにいたマルシオ・リシャルデスへのパスは足元にピタリ。わずか9分の出場ながら、存在感を示しました。小島は「もっと早く試合に出たかったし、正直、焦りはある。でも、一歩ずつ歩んでいきたい」と話しました。
その小島にとって刺激になる人物が、先日、大原サッカー場に姿を現しました。かつて浦和に所属し、小島にとっては前橋育英高校の先輩である細貝萌です。
ご存じの通り、細貝はドイツ・レバークーゼンからヘルタ・ベルリンに完全移籍を決めたばかり。そして、6月4日(火)に行われるブラジル・ワールドカップ アジア最終予選、オーストラリア戦の代表メンバーにも選ばれています。
柏戦の前日、土曜日に大原を訪れた細貝は、懐かしそうにトレーニングを見つめていました。
今は海外組の細貝ですが、浦和でレギュラーになるには、時間がかかりました。慣れないセンターバックを任されたこともありました。ようやく出番が回ってきたのに生かせず、チャンスを「ふい」にしたこともありました。また、ケガに泣いたこともありました。
それでも細貝がレギュラーをつかめたのは、向上心を持ち、特長であるフィジカルの強さと、闘争心あふれるプレーを磨き続けたからです。