柏木陽介、追い風に笑みがこぼれる
4月14日(日)の湘南ベルマーレ戦。埼玉スタジアムに来た3万6000人を越える観客は、良いシーンを見られました。2−0の完封勝利。チームは開幕6試合負けなし。さらに、およそ3年ぶりのリーグ戦3連勝。そして、待ちに待った興梠慎三のゴールが生まれました。興梠はリーグ通算50ゴール目。これまで苦しんでいた興梠ですが「今後どれだけ取れるか楽しみ」と、量産体制が整いました。
また、興梠と同じように、1ゴール1アシストの活躍した柏木陽介を忘れてはいけません。
柏木はここ最近、「サッカーを楽しんでいない」と話していました。コンディションは良いものの、気持ちがいまひとつ乗らない心境でした。そんな柏木の様子に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督からは「最近、笑顔が減った」と言われたそうです。果たして原因は何なのか?
連戦の疲れもありますし、自分のプレーへの要求が高すぎるため、イメージ通りのプレーができないなど、原因は1つではなく、さまざまあります。知らず知らずに、目に見えないプレッシャーを感じていたようです。
広島時代、柏木は自由闊達(かったつ)にプレーしていました。ゲーム中で「試合後のパフォーマンスをどうしようか」。そう楽しみながら、プレーしていました。
しかし、今の柏木には、責任と結果が求められます。しかも、今シーズンは優勝を念頭に置いた戦いです。そのため柏木は、例年以上に体を仕上げ、合宿に臨み、普段の生活習慣を見直しました。
柏木は「慣れないことを、いきなりやると難しいけど、このチームで、この監督のもとで優勝したい」と、タイトルを意識していることが伝わります。少々、元気がなかった柏木でしたが、湘南戦後には笑みがこぼれていました。
1点目、興梠へのアシストは「納得のいくパス」と振り返り、2点目、CKから直接決めたゴールは、スタジアムに強い風が吹いていたこともあり、まさに「追い風」となりました。
浦和に来て4年目の柏木陽介。「浦和の太陽」が燦燦(さんさん)と輝き始めました。
2013/04/15放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。