広州恒大戦を終えたチームは、2月27日(水)に帰国。そして、3月2日(土)のJリーグ開幕戦、アウェイのサンフレッチェ広島戦に向け、翌日から調整が行われます。
この試合に特別な気持ちで挑むのは槙野智章です。「広州戦以上のスタジアムの雰囲気になるだろうし、ブーイングもあるだろう。このムードを楽しむと共に、それ以上に勝つ気持ちを前面に出したい」と話しています。
これは新加入の森脇良太にも言えます。おそらく森脇は広島で槙野以上のブーイングを受けるはずです。相当な覚悟で試合に臨むでしょう。また森脇にとっては、浦和サポーターに向けたお披露目となるわけです。いつも以上に気合が入っているでしょう。しかし、何かと手に厳しいとされるレッズサポーター。新しく移籍した選手について、なかなか認めないところがあります。
そんな苦労をした選手の1人に、2004年に加入し、今年からJ2栃木SCの一員として戦う三都主アレサンドロがいました。レッズの弱点だった左サイドを補おうと、清水エスパルスから獲得。鳴り物入りの入団でしたが、活躍を見せても、試合中に「清水に帰れ!」と言われたこともあったそうです。また、三都主は試合中、自分の名前が呼ばれないことをとても気にしていました。そこでサポーターに認めてもらおうと、髪を真っ赤に染め、アピールしたこともありました。
しかし、三都主が懸命にプレーし続けたことで、ようやく多くのサポーターに、思いが届きました。その証しが「ポパイ」の主題歌にのせた応援歌。三都主は「やっと浦和の一員になれた」と喜びました。
今回の森脇、キャラクターはすでに受け入れられていますが、肝心のプレーはこれから。古巣相手にゴールを決めれば賞賛されますが、場合によっては、両チームのサポーターからブーイングを受けることもあります。森脇良太が広島相手にどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみです。