『大型補強』と言われる今年の浦和レッズ。
たしかに派手な陣容となりましたが、しっかりベテランも補強しています。
それは、那須大亮32歳です。
那須は2004年のアネテ・オリンピックに出場し、チームキャプテンを務めました。その後、浦和を含め、5つのチームを渡り歩きました。こうした場合、大半の選手は1度や2度、戦力外となってのケースが多いのですが、那須は違います。すべて戦力として、求められての移籍です。それだけ実力、経験が伴っているとともに、人間的にも、しっかりしていることが分かります。
今回、浦和では最終ライン、ボランチでのプレー、そしてACL経験者のひとりとして、チームをまとめる事も求められています。
プロになって12年目。
ここまで長続きできるのは何故でしょうか。その理由は、練習後にありました。
厳しいトレーニングで有名なペトロヴィッチ監督。
多くの選手がクラブハウスに戻って、身体を休めるなか、那須は若手にまざって、居残り練習をしていました。日が暮れた寒空のもと、みっちり30分。玉のような汗をかいています。こうした居残り練習を、那須はプロになってからずっと続けているのです。
コンディションをあげる目的もありますが、これまで複数のポジションをこなしてきたことから、「やらないと忘れてしまうので」と動きを確認するために、居残り練習を行っています。
さらに那須は言います。
「もっと上手になりたいし、もっと進化したい。まだ自分のことをベテランと思っていないかもしれない」とたゆまぬ向上心が那須の原動力です。
那須はこれまでリーグ戦274試合に出場。あと「26」で300試合出場、達成となります。「今年はうまい相手とマッチアップしなければならない」と話した那須。
練習試合が目白押しの二次合宿(2/8〜指宿)にむけ、準備万端です。
2013/02/05放送(佐藤)