2012シーズンを振り返る『エスクデロ 大いに悩むシーズンオフ』(2012/12/10放送分より)
2012シーズンを振り返る『エスクデロ 大いに悩むシーズンオフ』(2012/12/10放送分より)
12月9日(日)、大原サッカー場でトレーニングマッチが行われ、200人のファン・サポーターが見守る中、浦和ベンチには久しぶりに見る顔がありました。その1人が堀之内聖。かつてのチームメイトと旧交を温めていました。彼のTwitterには「練習試合を見て、みんなに会って、良い刺激を受けました」と書かれていました。
そして、もう1人。エスクデロ・セルヒオです。この夏、エスクデロは韓国Kリーグ FCソウルに期限付き移籍し、19試合出場し4ゴール。アシストも決めるなど、FCソウルの優勝に貢献しました。久しぶりの大原。まるで自分の家に戻ってきたようなリラックスした表情でした。
今回の移籍はエスクデロにとってプラスに働きました。テクニック重視のJリーグに対して、Kリーグはパワー重視。重戦車のようなドリブルを得意とするエスクデロにとって、韓国はプレースタイルに合っていたことが分かります。さらに移籍してから、ケガはほとんどなく、充実したシーズンを送りました。「結果とともにコンスタントに試合にも出られた。少しは成長できたと思う」と話しています。
期限付き移籍が発表された1カ月前の6月中旬。エスクデロは悩んでいました。決して調子が悪いわけではなく、プレーも悪くはない。しかし、出番は回って来ず、出場時間は僅か5分。一体、何が悪いのか、考えました。エスクデロは、監督と現状について話をすることを決意していました。その当時、エスクデロは「浦和は小さいころから大好きなクラブ。チームを出ることは考えてないけど、一度じっくり考えたい」。そう話していました。
その後、7月に入って、エスクデロは練習場に姿を見せなくなりました。その間、J2への移籍が囁かれましたが、7月17日(火)、FCソウルへの期限付き移籍が正式発表されました。エスクデロ自身、悩みに悩んだうえでの決断でしたが、結果的に成功しました。
さて来年、どうするのか?エスクデロは「これから考えたい」と結論を出していません。プレースタイルが合うFCソウルで戦うのか。それとも、心から愛する浦和でプレーするか。エスクデロにとって、大いに悩むシーズンオフとなりそうです。
2012/12/10放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。