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ハートビートレッズ×PRESS

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2012シーズンを振り返る『田中達也 元気。お前、もっとできるよ』(2012/12/3放送分より)

2012シーズンを振り返る『田中達也 元気。お前、もっとできるよ』(2012/123放送分より)
あれだけ、盛り上がった埼玉スタジアムは本当に久しぶりではないでしょうか。12月1日(土)、リーグ最終節・名古屋グランパスに完封勝利。3位に滑り込み、ACL出場権を得た浦和レッズ。新たな幕開けを、われわれは見ることができました。

そして、最後に行われた退団セレモニー。ポポのメッセージが終わり、マイクを手にした田中達也。普段、メディアに対して、達也は口数が少なく、多くを話そうとはしません。しかし、あのセレモニーで語った およそ3分のメッセージは胸を打つものでした。「ここ数年、ケガが続いてチームの力になれず、悔しくて、恥ずかしくて、歯がゆい思いをした」と、これまでの苦悩を語るとともに「支えくれる人がいる限りサッカーを諦めるわけにはいかない」と、現役続行を明言しました。

退団が決まった時、あらためてファン・サポーターの存在を感じたという達也。実は先週の火曜日、大原サッカー場で、こんな光景がありました。この日、11月27日は達也の誕生日。平日にもかかわらず、「達也にひと目会おう」と多くの人が集まりました。

「誕生日おめでとう」の声の中、達也は感謝を込めて、「ユニフォームの色が変わっても、応援してください。お願いします」そう深く頭を下げたそうです。たくさんの人に愛された田中達也。このあふれるばかりの愛情が名古屋戦後に表現されました。

ゴール裏で作られた「コレオ・グラフ」。あれは2003年ナビスコカップ決勝でゴールを決めた後、両ヒザをピッチに滑らせながら、両手を広げた達也の姿。これにサポーターの愛情が込められています。大きな歓声を受けて、ピッチをあとにした達也。

さまざまな思いが胸に込み上がる中、達也は原口元気にこんな言葉を伝えました。

「元気。お前、もっとできるよ。だから、もっとやれよ」


来シーズン、田中達也はいません。さて、これをどう受け止めるか、原口元気。
2012/12/3放送(佐藤)

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。



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