2012シーズンを振り返る『坪井慶介 今はチャレンジできる環境』(2012/11/19放送分より)
2012シーズンを振り返る『坪井慶介 今はチャレンジできる環境』(2012/11/19放送分より)
11月17日(土)のサンフレッチェ広島戦は2−0で勝ちました。4位・名古屋と勝点は並んでいますが、3位を死守。これで浦和はリーグ戦5試合振りの勝利。3カ月振りのホームでの勝ちゲームとなりました。
試合の後、4万人の「We are Diamonds」の大合唱。これと共に、選手がピッチに横一列に並んで、「浦和のために・最後まで共に戦おう・GO ASIA(ゴー・アジア)」と1文字ずつ書かれたシャツを着て、ACL出場に向けて、気持ちを1つにしました。
振り返ると、2点とも驚くような展開でした。1点目は前半41分、鈴木啓太のロングボールに追いついた梅崎司がシュート。これが入りました。2点目は、後半16分、鈴木啓太が相手DFをかわしながら、ミドルシュート。これが決まりました。守備のイメージが強い啓太が1ゴール1アシスト。ファン、サポーターばかりでなく、チームメイトも驚くような活躍でした。
これは啓太だけではありません。後半13分、右サイドからのクロスにマルシオ・リシャルデスがゴール正面でダイビングヘッドをしましたが、このクロスを上げたのが、坪井慶介でした。
坪井はご存じの通り、守備の選手。攻撃参加はほとんどありません。むしろ苦手な選手です。なのに、なぜ、できるようになったのか。そのヒントとなる言葉を坪井は残しています。「僕は33歳になったけど、今チャレンジできる環境にいる。プレーの幅は広がっている」こう話しています。
長く同じポジションをしていると、新しい挑戦はできないもの。また、ベテランになると、成長できないとされています。しかし、ペトロヴィッチ監督は、さまざまな役割を与えることによって、選手を刺激し、成長を促します。また、啓太にしても、坪井にしても、去年はなかなか活躍できませんでした。その悔しさを抱えながら、今年、ミシャのもとで新たなものを学び、吸収しようという向上心がプレーの幅を広げたその理由なのです。
きょうのオフをはさんで、あすから鳥栖戦に向けたトレーニングが始まります。鳥栖は勝点「2」差の5位。負ければ、3位陥落となります。ACL出場の道はそう簡単ではありません。
2012/11/19放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。