2012シーズンを振り返る『ポポ 柏戦で終了間際の決勝ゴール』(2012/10/2放送分より)
2012シーズンを振り返る『ポポ 柏戦で終了間際の決勝ゴール』(2012/10/2放送分より)
9月29日(土)、柏レイソル戦でのポポの決勝ゴール。この起点となったのが、GK加藤順大の超ロングスロー。そして、空中戦で相手に競り勝った矢島慎也。この2人のプレーは決して偶然ではありません。加藤は矢島を狙っていました。また、矢島もボールが来ることを感じていました。まさに狙い通り。練習通りでした。
加藤は「蹴るより、スローイングだなと思って投げました。気持ちよく投げられました」と笑顔を見せました。あのロングスローはチームで最も身体能力の高い加藤だからこそ、できたプレー。直接、前線にボールを送ることができる大きな武器です。これができるようなったのは、居残り練習の成果です。
加藤は、ロングスローを得意とする選手の投げ方を参考に技を磨きました。また、他に目を向けると、選手が車座になり、フリーキックやPKの練習が行われています。他にも若手選手を対象にしたトレーニング。コーチと話をしながらランニングをする選手もいます。そして、にこやかに見つめるペトロヴィッチ監督。今の大原サッカー場には、こんな風景が広がっています。このムードの良さが、試合でも感じられる、これが好調の理由の1つでしょう。
その中、ペトロヴィッチ監督の来季続投が発表されました。山道守彦強化本部長は「まずは続投が決まって良かった。もし決まらなければ、自分がいなくなる、その覚悟だった」と話しました。山道さんが、強化本部長になったのは、チームが迷走していた、去年のちょうど今頃。J1残留を決め、ミシャを招聘(しょうへい)し、選手を補強し、今季の好調、そして、今のチームのムードを作りました。
その山道さんが目指すのは「浦和が、あるべき姿になること」。「慕われるクラブ。他のチームを引っ張るクラブ。魅力的なチーム。それぞれの姿がある。目の前の結果に一喜一憂せず、継続していきたい」。そう話しています。
「浦和をあるべき姿に戻す」
その道のりは長く険しいものでしょう。しかし、居残り練習の風景から、実現する可能性が感じられました。
2012/10/2放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。