2012シーズンを振り返る『宇賀神・原口で鹿島に快勝』(2012/8/20放送分より)
8月18日の鹿島アントラーズ戦は、2−1で浦和レッズが勝ちました。
浦和が鹿島にリーグ戦 ホーム、アウェイともに勝ったのは2004年以来となりました。この勝利の立役者となったのは、前半26分、鮮やかな先制点を決めた宇賀神友弥。「当然、狙っていました。技術の高さです」と笑った宇賀神ですが、決まった瞬間、決めた本人が一番驚いた表情を見せたのが、印象的でした。そして、同じく39分、技ありのゴールを決めた原口元気です。試合が終わって、原口は「気持ち良かった。あのゴールは決められないでしょ」と自画自賛のゴールとなりました。
宇賀神、原口ともに開幕当時はともに控え選手でした。その中、2人はライバルのケガによって、与えられた出場機会の中、チャンスをものにしました。この2人にとって、鹿島戦の2点目は会心のゴールとなりました。鈴木啓太のパスを受けた永田充が左サイドの梅崎司にパス。そこから梅崎、宇賀神、原口とワンタッチでつないで、最後は、原口が右足のアウトサイドで流し込むようにシュート。これが決まりました。
宇賀神と原口は練習からパスを出すタイミングや受ける角度について、よく話し合っていました。ここだけ見ると、2人の「あうんの呼吸」で決まったと見られがちですが、実は違います。宇賀神はこう言います。「2点目は自分でも“鳥肌もの”だったけど、あの一連の流れは、選手みんなが想像したシーン。ここまで半年、厳しい練習の賜物(たまもの)だった」と振り返ります。
同じイメージを共有できたからこそ生まれたゴール。試合後の会見、ペトロヴィッチ監督が語った「今後、戦っていく中で波はあるかもしれない。だが、進んでいる方向は間違っていない」という言葉に集約されています。
次は8月25日、アウェイの清水エスパルス戦。浦和は東海地方での試合を苦手としています。リーグ戦で連勝したのは、今シーズン、僅か一度だけ。ここで勝つかどうか、チームの強さが試される清水戦となります。
2012/8/20放送(佐藤)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。