2012シーズンを振り返る『野崎雅也 公式戦出場を目指して』(2012/7/18放送分より)
2012シーズンを振り返る『野崎雅也 公式戦出場を目指して』(2012/7/18放送分より)
ミハイロ・ペトロヴィッチが監督に就任してから、練習試合の回数が増えました。普段、リーグ戦の出場機会になかなか恵まれない選手にとって、練習試合は90分間プレーする、大変貴重な機会となります。練習での経験も、もちろん大切ですが、フルコートで、相手があるゲームでの経験に勝るものはありませんからね。ゲームには、ゲームの中でしか味わえない緊張があるのです。
その練習試合の重要性をあらためて感じている選手がいます。野崎雅也です。彼はプロ入り後、公式戦の出場がありません。それだけに練習での成長を自身で確認する唯一の機会が、練習試合になります。野崎は「練習試合でも90分プレーする機会があるのは、自分にとって大きい」とその重要性を話します。さらに、野崎は7月8日、大原サッカー場で行われた横浜F・マリノスとの練習試合を例に出し、「相手チームにプロの選手がいて一緒に試合をするのは良い目安になる」と手応えを口にしていました。
「練習と試合ではプレッシャーが違う」と話す野崎は、間違いなく練習試合を重ねるごとに成長を見せています。彼が課題としているパススピードも速くなり、1つ1つのプレーにも余裕が出てきたように感じます。体も、高校を卒業したばかりのシーズン当初よりも、ひと回りほど大きくなり、プレーに力強さが出てきました。彼がほぼ毎日継続しているコーチとの居残り練習。自主トレの成果が少しずつ出てきたのではないでしょうか。
野崎雅也。リーグ戦での出場の機会がないため、皆さん、まだ彼の良さに気が付いていないかもしれません。名前も、他の選手に比べ、覚えられていないかもしれません。しかし、練習試合を観戦したサポーターは「23番、パスがうまい」という声も聞こえてきています。ユースチームから共に昇格した同期の矢島慎也は、野崎について「プロのスピードに慣れてきたんだと思う。雅也がやりたいようにやれば良い。もともとできる選手」と話し、その実力を認めています。
目標とする、今シーズン中の公式戦出場を目指して、野崎は今、パスの質、スピードの向上を目指し、日々のトレーニングに励んでいます。
2012/7/18放送(友醐)
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。