2012シーズンを振り返る『岡野雅行 40歳、存在感は健在です』(2012/4/30放送分より)
4月28日(土)、アウェイの名古屋グランパス戦はマルシオ・リシャルデスの2ゴールで浦和レッズが勝ちました。順位は現在3位。浦和が良い方向に進んでいることが伺えます。
ところで、今、J2も面白い展開になっています。首位の湘南ベルマーレに続き、モンテディオ山形、ヴァンフォーレ甲府、東京ヴェルディがあとを追います。その中、かつて浦和に所属していた選手、現在、期限付き移籍している選手がいます。その1人が 京都サンガFCにいる原一樹です。
開幕当初はベンチスタートでしたが、前節は先発出場。それもそのはず、原は6ゴールとJ2で得点ランク2位。さらに5試合連続ゴール中。京都の軸になっています。その京都に、おととし2010年、1年間在籍していたサヌが先日、加入しました。
また、忘れてはいけないのが、ガイナーレ鳥取、おなじみ岡野雅行です。鳥取の子供たちは、日本代表の選手を知らなくても岡野の名前は知っている。それだけ、岡野は鳥取でも愛されている存在です。先日行われた、ホームでの愛媛FC戦。0−3、鳥取が劣勢の中、迎えた後半8分。岡野が登場しました。5試合振りのピッチです。
右サイドに入った岡野は快足を飛ばし、相手陣内に何度も何度も攻めます。これに応えるように、鳥取は攻勢に出ますが、後半25分、カウンターから決定的な4失点目。
それでも岡野は諦めません。後半ロスタイム。味方がミドルシュート。これをGKがはじく。そのこぼれ球に岡野がジャンプ一番、ヘディングシュート。これがポストに当たり最後、味方が押し込んで、意地の1点。岡野が点に絡みました。
鳥取は1−4の敗戦、これで6試合勝ちなし。通算成績1勝7敗2引き分け。順位は最下位の22位。苦しい状況が続いています。今年はJFLの入れ替え戦もあります。できるだけ早く、上の順位にいかなければなりません。
そんな中、岡野はこんなことを話しています。「みんな、次こそは 次こそはって言うけど。 次はないんだ。最下位であることを受け止めるべき。僕がレッズにいた時、せっかくチャンスをつかんだのに何もできなかったときは何度、泣いたことか」