矢島慎也、運を呼び込め
矢島慎也、運を呼び込め
運というのは、勝負を左右するスポーツの世界では欠かせないものです。大事な場面で出場機会を得て、結果を残す。そういった『めぐり合わせ』のある選手のことを『持っている選手』と呼びます。
歴代の浦和レッズの選手に照らし合わせると・・・。1998年フランスワールドカップ出場を決めた大一番、ジョホールバルで一躍有名になった岡野雅行。そして、2007年、ACLで大活躍し、優勝に導いた永井雄一郎などが思い浮かびます。
そういった選手が、今の浦和にいるのか?まだ、2人ほどではないですが、素質のある選手はいます。それは、矢島慎也です。記憶に新しいところでは9月29日の国立競技場、アウェイの柏レイソル戦で、ロスタイム終了間際のゴールをアシストしました。
また、11月13日に帰国し、U−19代表の一員として戦った中東遠征では、スタメンを勝ち取りました。予選リーグを突破し、準々決勝に進出。そこでイラクには負けましたが、矢島はゴールを決めました。矢島のU−19代表招集は、前回5月のアフリカ遠征が初めてでした。しかし、このときはケガ人が出たための追加招集。矢島は、めぐってきたチャンスをものにした結果、今回の中東遠征にも呼ばれたのです。
こうした『めぐり合わせ』を本人はどう思っているのか?矢島はこう言います。「うまくなるには、技術的なものや、強い向上心が必要。でも、それと同じくらいに、運も必要だと思う」と話します。さらに「今、阿部さんや槙野さんといった世界を知る人。柏木さんのようにU−19代表を経験した人もいる。チームメイトや監督とのめぐり合わせも運。この運をもっと大切にしたい」そう話しています。
運というものは、自分の努力だけでは、どうしようもないこと。しかし、運を呼び込むことは、自分次第であることが矢島の言葉で分かります。
11月17日(土)は埼玉スタジアムで広島戦です。ホームゲームでは、8月18日第22節の鹿島戦に勝利して以来、3カ月も勝っていません。さらに、ここ5試合の成績は1勝3敗1引き分けと、チームは足踏み状態です。こうしたときには、『持っている選手』『何かやってくれそうな選手』を起用したいところ。
ミシャさん、ぜひ矢島慎也をベンチに置いてください。いい仕事をするはずですから。
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。