9月29日に行われた、リーグ戦の柏レイソル戦。この日、先発出場した原口元気は、前半27分に、ポポとの交代を命じられ、ベンチに戻る時、不満をあらわにしました。チームプレーを乱すとも言える行動。しかし、その後も、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は原口を起用し続けました。「あんなことをしたら、普通だったら自分を使ってくれない監督もいるだろう。だからこそ、結果で期待に応えたいんだ」と原口は話しますが、なかなかゴールを奪うことができません。
10月10日に行われた天皇杯のカマタマーレ讃岐戦でも、原口が交代でピッチから退いた直後に得点が決まるなど、先発出場のFWとして、立場上、厳しい状況が続いています。
そんな原口の現在の状況について、柏木陽介は、いろいろと思うところがあるようです。
柏木は、トレーニング終了後のクラブハウス内で原口に対して「ドリブルとかの魅せるプレーじゃなく、FWなのだから点を取れ。もっとゴールに貪欲になれ。求められた仕事をしっかりとやれ」と厳しい言葉を浴びせました。
柏木は「本当は、あいつ自身に気付いてほしかったから、ずっと言わないようにしてきた。こういうことは、自分で気が付かなければいけないことだから」と、伝えるかどうか悩んできたそうです。しかし、柏木は、覚悟を決めて原口に伝えました。「アイツが自分の仕事を理解しないと、チームとして、上にいくことはできない」と考えたからです。この厳しい言葉には、原口にもっと成長してほしいという柏木の期待がこもっているのです。