西村卓郎(ハートフルクラブ)、憧れの代表選手を目指して
サッカー界の話題は日本代表一色となる中で、いよいよ今週末、6月3日(日)には、ホーム埼玉スタジアム2○○2でアジア最終予選が行われます。
ブラジル大会出場へとつなげるため、長谷部誠を中心に、日本代表の選手たちは日々、トレーニングに励んできました。浦和レッズから選出の槙野智章も、良い汗を流しています。
彼にとって、二度目となる最終予選です。月日が経って、槙野の仕事は緊張感を体験することではなく、練習を含めて、今は、ピッチでどれだけチームに貢献できるかが求められ、彼も、それを意識しているところです。
ともかく、日本サッカー界への注目度を絶やさぬためにも、再びワールドカップの舞台へ立つことは、彼らの重要な役目。大きな仕事が与えられています。
さて、子供たちにとって、ワールドカップは夢や目標の舞台。
今も練習会場には多くの子供たちが集まり、バスに乗り込む日本代表の選手へ大きな声援を送り、彼らも時間の許す限り、その声に応え、サインなどファンサービスを行っています。
国内組が合流して、2日目のこと。練習会場の隣では、浦和レッズの普及活動のハートフルクラブのスクールが開催されていました。
すっかりとスクールの規模は大きくなり、城定信次や桜井直人、西村卓郎といった選手出身のコーチ陣が軸となり、小学1年から6年まで、学年ごとに合ったサッカーの魅力を一生懸命に伝えています。
今年、指導者として浦和レッズに戻ってきた西村卓朗は、「子供たちにサッカーの楽しさを教える機会を与えてくれ、浦和レッズにもう一度貢献できると思うと、感謝している。ハートフルクラブの存在が子供にとって、サッカーに関わるキッカケになれば嬉しい」と話していました。
子供たちと接していると、選手時代には気がつかなかったありとあらゆることが、西村卓朗には見えてくるそうです。そのひとつが、選手の影響力。たとえバスに乗り込むまでの、一瞬の出来事でも、代表選手を身近に感じることができれば、子供は大騒ぎ。憧れは目標へとなり、目つきが変わります。
西村は「長谷部も細貝萌も、レッズに関わった選手には是非とも頑張って欲しい。埼スタが舞台ならば、なおさら」とエールを送りました。
長谷部も細貝も、そして槙野も、その想いは感じています。
現役時代だからこそ可能なこと。
選手から退いた今だからこそ貢献できること。
それぞれにサッカーへの関わり方は違いますが、歴史を作り、魅力を伝え続ける担い手であります。ともに充実した人生を笑顔で送っていることが嬉しい限りです。
2012/05/30放送(有賀)